「親が亡くなって実家が空き家になったが、固定資産税の通知が実家に届いていて見落としそうになった」「水道や電気の料金が、止まった親の口座から引き落とされず、督促が来た」。遠方に住んでいると、実家に届く通知や請求書に気づきにくく、払い忘れや未払いが起きやすくなります。
この記事では、遠方から名古屋の実家の固定資産税や公共料金を払うための手続きと、支払いの方法、費用の管理の仕方を解説します。
この記事の結論
固定資産税は、相続人の代表者や送付先を名古屋市の市税事務所に届け出て、通知書を自分の住所に届くようにします。支払いは、口座振替にすると払い忘れを防げ、納付書のQRコードを使ったスマホ決済やクレジットカードでも払えます。電気、水道、ガスは、名義と支払いの方法を相続人に変え、検針や請求の知らせをインターネットで見られるようにします。空き家の間は、基本料金と管理に使う必要を比べて、契約を見直します。兄弟で費用を分ける場合は、誰がいつ何を払ったかを記録に残します。
通知や請求書を、自分の住所に届けるには?
最初に、実家に届いていた通知や請求書を、遠方の自分の住所で受け取る方法を確認していきます。
固定資産税の通知書は?
名古屋市の固定資産税と都市計画税の納税通知書は、毎年4月に届きます。親が亡くなったあと、相続登記が済むまでの間は、相続人の代表者を市税事務所に届け出ると、通知書が代表者の住所に送られます。相続登記が済んだあとは、新しい持ち主の住所に届きます。名古屋市の外に住んでいる場合は、通知書を受け取って税金を払う人として、納税管理人を届け出る方法もあります。通知書の見方は実家の固定資産税の納税通知書の見方(名古屋市)で解説しています。
郵便物の転送は?
郵便局に転送の届け出をすると、親あての郵便物を1年間、自分の住所に転送してもらえます。公共料金の請求や、保険、銀行からの通知も届くため、手続きの見落としを防げます。転送の期間が終わる前に、各社の送付先を変えておきます。届け出の仕方は空き家の郵便物はどうする?で解説しています。
インターネットで見られるようにする
電気やガス、水道は、会社のホームページで会員登録をすると、検針の結果や請求の金額をインターネットで見られることが多くあります。遠方でも、使用量の変化から水漏れなどの異常に気づくきっかけになります。
どうやって払う?
遠方から払いやすい支払いの方法を確認していきます。
固定資産税の払い方は?
口座振替にすると、毎回払いに行く必要がなく、払い忘れを防げます。納付書がある場合は、金融機関やコンビニで払えるほか、納付書に印刷されたQRコードを読み取って、スマホ決済やクレジットカードで払う方法もあります。名古屋市の納期は、4月、7月、12月、翌年2月の4回です。
口座振替は、どう申し込む?
固定資産税の口座振替は、金融機関の窓口で申し込むほか、口座振替の依頼書を市税事務所から取り寄せて、郵送で申し込める場合もあります。申し込んでから引き落としが始まるまで1〜2か月ほどかかることがあるため、それまでの納期の分は、届いた納付書で払います。
電気・水道・ガスの払い方は?
親の口座から引き落としていた場合は、口座が止まると払えなくなるため、相続人の口座やクレジットカードに支払いの方法を変えます。あわせて、契約の名義も相続人に変えます。名古屋市の水道は名古屋市上下水道局、ガスは東邦ガスなど、電気は契約している電力会社に連絡します。電話やインターネットで手続きできることが多くあります。
ほかに払うものは?
空き家の火災保険の保険料、自治会費、管理を頼んでいる場合の管理費なども、遠方から払うことになります。保険は、空き家になったことと契約者が変わったことを保険会社に伝え、支払いの方法も変えます。保険の扱いは空き家の火災保険に入れないと言われたらで解説しています。
当社の場合
遠方の方の空き家の管理では、外まわりの見回りを月4,000円(税別)から、室内の見回りを月8,000円(税別)からお受けし、郵便受けにたまった通知や請求書がないかも確かめて、写真付きの報告書でお伝えします。
費用を抑えて、記録を残すには?
空き家の公共料金を抑える考え方と、兄弟で費用を分けるときの記録の残し方を確認していきます。
基本料金を、抑えるには?
空き家では、使っていなくても電気や水道の基本料金がかかります。電気は、契約のアンペアを下げると基本料金が安くなることがあります。ガスは、使わないなら止める方法もあります。一方、換気や掃除、内覧で電気と水道を使うため、すべてを解約すると不便になります。残すかどうかの考え方は空き家の電気・水道は解約していい?で解説しています。
兄弟で費用を分けるなら?
兄弟で共有している実家や、遺産分割が終わっていない実家では、固定資産税や公共料金を誰が払ったかで、あとで揉めることがあります。代表者がまとめて払い、払った日と金額、領収書を一覧にして、兄弟で共有します。売るときに、売却代金から精算する方法もあります。共有の実家の考え方は共有名義の空き家を売るには?で解説しています。
年間の費用を、つかむには?
固定資産税、公共料金の基本料金、火災保険、草木の手入れや管理の費用を合わせると、空き家にも毎年まとまった費用がかかります。一年分を一覧にすると、持ち続けるか売るかの判断材料になります。項目ごとの計算は空き家を持ち続けると年間いくらかかる?で解説しています。
管理を頼む費用は?
遠方で実家に通えない場合は、見回りを人に頼む費用も、毎年の負担に加わります。近くの家族や知人に頼む場合も、交通費やお礼をどうするかを決めておきます。頼む相手の選び方と費用の比べ方は名古屋の実家の管理は誰に頼む?で解説しています。
当社の場合
持ち続けた場合の年間の費用と、売った場合の手取りを並べてお伝えし、売るかどうかを考える材料にしていただきます。遠方にお住まいのまま売却を進める方法もご案内します。買取のご相談もお受けしています。
遠方からの支払いについてよくある質問
遠方から実家の税金や公共料金を払うときに、よく聞かれる質問をまとめました。
固定資産税を払い忘れていました。
納期を過ぎると督促状が届き、延滞金がかかることがあります。気づいたら早めに払い、払えない事情がある場合は、市税事務所に相談します。
水道の使用量が急に増えていました。
空き家で水道の使用量が増えている場合は、水漏れのおそれがあります。すぐに見回りを頼んでいる人や近くの家族に現地を見てもらい、元栓を閉めます。対応の仕方は空き家で水漏れ・水道管が破裂したら?で解説しています。
空き家の3,000万円控除のために、残す書類はありますか?
空き家だったことを示すため、電気や水道の使用量がわかる検針票や、閉栓の書類を残しておきます。確認書の取り方は空き家の3,000万円控除の確認書を名古屋市で取るにはで解説しています。
親の契約の解約は、どこまで必要ですか?
使わない電話やインターネット、新聞などは解約します。残す契約と解約する契約の分け方は親が亡くなったあとの実家の契約の解約で解説しています。
売ったあとの支払いは、どうなりますか?
引き渡しの日に合わせて、電気や水道の名義変更や精算をし、固定資産税は引き渡しの日で日割りにして買主と精算するのが一般的です。売ったあとの手続きは実家を売ったあとにやることで解説しています。
遠方からの実家の支払いは、通知の届け先と払い方を変えることから始めよう
遠方から実家の固定資産税や公共料金を払うときは、通知書や請求書を自分の住所に届くようにし、口座振替やスマホ決済など遠方から払える方法に変えます。電気、水道、ガスは名義と支払いの方法を相続人に変え、インターネットで使用量を見られるようにしてください。空き家の間は基本料金を見直し、兄弟で費用を分けるなら、払った記録を残します。
名古屋の実家を遠方から管理していてお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。