「親が亡くなって実家が空き家になったが、電話やインターネット、新聞の契約がそのまま残っている」「親の口座が止まってから、未払いの通知が届くようになった」。一人暮らしの親が亡くなると、実家にはいろいろな契約が残ります。すべてを急いで解約すると、空き家の管理や売るときに困ることがあり、逆に放っておくと、使っていないのに料金が払われ続けたり、未払いになったりします。
この記事では、親が亡くなったあとの実家の契約を、残すものと解約するものに分けて、手続きの進め方を解説します。
この記事の結論
まず、通帳の引き落としやクレジットカードの明細、郵便物から、実家に残っている契約を一覧にします。空き家として管理するなら、電気と水道、火災保険は残して相続人の名義に変え、支払いの方法も相続人の口座などに変えます。ガス、固定電話、インターネット、新聞、NHK、宅配サービスなどは、使わないなら解約します。親の口座が止まると引き落としができず未払いになるため、早めに手続きします。空き家の3,000万円控除を使う予定なら、電気やガスを止めた日や水道を使っていないことがわかる書類を残します。
どんな契約が残っている?
最初に、実家に残っている契約を探して、一覧にする方法を確認していきます。
契約は、どう探す?
親の通帳の引き落としの記録で、毎月や年に一度払っている契約を確かめます。クレジットカードの明細や、親あての郵便物に届く請求書や検針票も手がかりになります。冷蔵庫や電話台のまわりに、契約の書類や連絡先のメモが貼られていることもあります。わかった契約は、会社名、契約者の番号、連絡先、毎月の料金を一覧にします。郵便物を受け取る方法は空き家の郵便物はどうする?で解説しています。
親の口座が止まると、どうなる?
銀行が親の死亡を知ると、口座からの引き落としができなくなります。引き落としができないまま放っておくと、未払いとして督促が届き、契約によっては延滞の料金がかかります。残す契約は支払いの方法を相続人の口座などに変え、解約する契約は止まる前に手続きします。
ネットで申し込んだ契約も確かめる
動画配信やクラウドの保存サービスなど、ネットで申し込んだ契約は、郵便物が届かず見落としやすいものです。クレジットカードの明細で確かめます。親のスマホやパソコンの扱いは親のスマホやパソコンはどうする?で解説しています。
残す契約と、解約する契約は?
空き家として管理する場合に、残す契約と解約する契約の分け方を確認していきます。
電気と水道は、残す?
空き家の換気や掃除、片付けの作業、売るときの内覧で、電気と水道を使います。売るか決まるまでは、契約を残して相続人の名義に変えておくと便利です。使わない期間が長い場合は、基本料金と管理の手間を比べて決めます。残すかどうかの考え方は空き家の電気・水道は解約していい?で解説しています。
ガスは?
空き家ではガスを使うことが少ないため、ガス会社に連絡して止めてもらうことが多くあります。止めるときは、ガス会社の立ち会いがいる場合があります。再び使うときは、開栓の手続きと立ち会いが必要です。
固定電話とインターネットは?
固定電話は、電話会社に連絡して、相続人への承継か解約を申し出ます。使わないなら解約し、借りている機器があれば返します。インターネットの回線も、プロバイダーと回線の会社の両方に解約を申し出て、借りている機器を返します。途中で解約すると、解約金がかかる契約もあります。
新聞やNHK、宅配サービスは?
新聞や雑誌の定期購読、生協や食事の宅配、ウォーターサーバーなどは、使わないなら解約します。新聞が配られ続けて郵便受けにたまると、空き家だと外から気づかれやすくなります。NHKの受信契約は、親が亡くなって世帯がなくなる場合などに、NHKに連絡して解約や名義変更の手続きをします。
当社の場合
空き家になった実家の管理では、外まわりの見回りを月4,000円(税別)から、室内の見回りを月8,000円(税別)からお受けし、郵便受けにたまった物や、新聞の配達が続いていないかも確かめて、写真付きの報告書でお伝えします。
手続きで、気をつけることは?
契約の手続きを進めるときの注意点と、保険や売却との関係を確認していきます。
手続きに必要な書類は?
多くの会社では、契約者が亡くなったことがわかる書類と、手続きをする人の本人確認書類、契約者の番号がわかる検針票や請求書を求められます。電話で手続きできる会社も多いため、一覧を見ながら順に連絡します。兄弟で手分けする場合は、誰がどこに連絡したかを一覧に書き込みます。
遠方からでも、手続きできる?
多くの契約は、電話やインターネット、郵送で解約や名義変更ができ、実家まで行かなくても進められます。ガスの閉栓や、借りている機器の返却など、現地での作業がいるものは、帰省の予定に合わせてまとめるか、近くの家族や管理を頼んでいる人に立ち会ってもらいます。遠方からの管理は東京・横浜から名古屋の実家を管理する方法で解説しています。
警備と火災保険は、どうする?
警備会社と契約していた場合は、空き家の防犯のために続けるかどうかを考えます。火災保険は、空き家になったことと契約者が変わったことを保険会社に伝えます。伝えないままだと、火事などのときに保険金が出ないおそれがあります。保険の扱いは空き家の火災保険に入れないと言われたらで、防犯は空き家が放火・不法侵入に狙われる理由と、「空き家に見せない」管理で解説しています。
空き家の3,000万円控除との関係は?
相続した空き家の3,000万円控除を使うには、相続したあと家が使われていなかったことを示す書類として、電気やガスの閉栓の証明書や、水道の使用を止めた日がわかる書類などを名古屋市に出します。解約や閉栓をしたときの書類や、使用量がわかる検針票は捨てずに残しておきます。確認書の取り方は空き家の3,000万円控除の確認書を名古屋市で取るにはで解説しています。
当社の場合
売却を決めたら、引き渡しの日に合わせて電気や水道の精算の時期をご案内し、引き渡しまでの段取りをまとめてお伝えします。早く手放したい場合は、買取のご相談もお受けしています。
実家の契約の解約についてよくある質問
親が亡くなったあとの実家の契約について、よく聞かれる質問をまとめました。
解約は、いつまでにすればいいですか?
決まった期限はありませんが、親の口座が止まる前後に未払いが出やすいため、亡くなってから1か月ほどを目安に、主な契約を確かめて手続きします。四十九日などで家族が集まる機会に、分担を決める方法もあります。
払いすぎた料金は、戻りますか?
契約によっては、亡くなったあとの分の料金が日割りで戻ることがあります。戻るお金は相続財産として扱います。手続きの際に、精算の方法を確かめます。
親の携帯電話は、いつ解約しますか?
ネット銀行などの手続きで、電話番号に届く認証を使うことがあるため、ネット上の契約の手続きが済んでから解約します。理由は親のスマホやパソコンはどうする?で解説しています。
自治会費は、どうしますか?
空き家になっても、自治会に残るかどうかは、町内の方針や近所との関係で決めます。自治会の役員や隣の人に、空き家になったことと連絡先を伝えておきます。伝え方は実家が空き家になったら、ご近所に何を伝える?で解説しています。
空き家の維持には、毎年いくらかかりますか?
固定資産税、火災保険、電気と水道の基本料金、草木の手入れなどがかかります。項目ごとの計算は空き家を持ち続けると年間いくらかかる?で解説しています。
親が亡くなったあとの実家の契約は、一覧にすることから始めよう
親が亡くなったあとの実家には、電気や水道、電話、インターネット、新聞、保険など多くの契約が残ります。通帳や明細、郵便物から契約を一覧にし、空き家の管理に使う電気と水道、火災保険は名義と支払いの方法を変えて残し、使わない契約は解約してください。空き家の3,000万円控除を使う予定なら、閉栓や使用中止の書類を残しておきます。
名古屋の実家の管理や売却でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。