「新瑞橋の近くの実家に母が一人で住んでいたが、施設に入ることになった」「井戸田のあたりの親の家を相続したが、昔の大雨で水が出たと聞いて心配」。名古屋市瑞穂区は、名古屋市のほぼ真ん中にある落ち着いた住宅地で、東の丘、真ん中の台地、西の低い土地と、場所によって土地の事情が変わる区です。
この記事では、瑞穂区の空き家と地価の今の状況、瑞穂区の実家を売る前に確かめておきたいこと、売り方の考え方と、手続きの窓口を解説します。
この記事の結論
瑞穂区の空き家率は11.4%で、名古屋市全体の13.2%を下回り、地価もゆるやかに上がっています。瑞穂区は、東に八事丘陵、真ん中に瑞穂台地、西にかつて海だった低い土地があり、実家がどこにあるかで浸水や地盤の事情が違います。2000年の東海豪雨や2004年の集中豪雨では、中根、井戸田、高田のあたりを中心に浸水の被害が出ました。実家の場所の想定と過去の浸水の有無を確かめたうえで、古家付きで売るか解体して売るかを手取りで比べます。固定資産税の相談先は金山市税事務所です。
瑞穂区の空き家と地価は、いまどうなっている?
最初に、瑞穂区の空き家の数と地価の動き、地域の特徴を確認していきます。
瑞穂区の空き家は、どれくらいある?
2023年の住宅・土地統計調査では、瑞穂区の空き家は6,640戸、空き家率は11.4%でした。名古屋市全体の13.2%を下回り、16区の中では低い方から4番目です。
落ち着いた住宅地が多い瑞穂区でも、親の世代が長く住んできた戸建ての実家が、施設への入所や相続をきっかけに空き家になることがあります。区ごとの比べ方は名古屋市の空き家率は13.2%で解説しています。
瑞穂区の地価は、上がっている?
愛知県がまとめた2026年の地価公示では、名古屋市の住宅地は平均3.1%上がりました。国の地価公示をもとにした民間の集計では、瑞穂区の住宅地の平均は1平方メートルあたり約28万円で、前年より約2.9%上がっています。
同じ瑞穂区でも、台地の上の住宅地と、西の低い土地とでは価格が違います。実家の近くの価格は実家の土地の価格を自分で調べる方法で確かめられます。
瑞穂区は、どんな地域に分かれる?
名古屋市の資料では、瑞穂区は東側に八事丘陵と呼ばれる丘、真ん中に瑞穂台地という高い台地があり、西に向かってはかつて海だった低い土地が広がっています。塩入町や内浜町など、海にちなむ地名が今も残っています。
区の中を山崎川が流れ、地下鉄の桜通線と名城線、名鉄名古屋本線の駅があり、金山や栄へ出やすい地域です。駅からの距離と、台地の上か低い土地かは、瑞穂区の実家を売るときに買主がよく見る点です。
瑞穂区の実家を売る前に、確かめることは?
瑞穂区ならではの、売る前に確かめておきたい点を確認していきます。
過去の浸水と、想定は?
2000年9月の東海豪雨では、中根、井戸田、高田の学区を中心に、瑞穂区で床上浸水485棟、床下浸水1,427棟の被害が出ました。2004年9月の集中豪雨でも、名古屋市内で出た浸水被害の約8割が瑞穂区で起きています。
実家がこうした地域にある場合は、過去に浸水したことがあるかを家族に確かめ、名古屋市の洪水や内水のハザードマップで想定を確かめます。知っている浸水の履歴は、売るときに買主に伝えます。扱いは浸水のおそれがある地域の実家を売るときで解説しています。
地震や津波の想定は?
名古屋市の資料では、瑞穂区に津波が届いた記録は確認されていないものの、堀川まで津波がさかのぼった記録があり、標高の低い西側の地域は、大きな地震のときに浸水のおそれがあるとされています。津波のハザードマップでも、実家の住所の想定を確かめておきます。
東の八事丘陵の近くの実家は、擁壁の状態や、土砂災害警戒区域に入っていないかも見ておきます。
建物と前の道路は?
古くからの住宅地の実家は、1981年5月31日以前に着工した旧耐震の建物であることや、前の道路が狭いこともあります。建物の建てた時期は登記事項証明書で、道路の扱いは名古屋市の指定道路図で確かめます。
旧耐震の家の扱いは旧耐震の空き家は売れる?で、道路の確かめ方は再建築不可の空き家を売るには?で解説しています。
当社の場合
瑞穂区の実家のご相談では、ハザードマップの想定を名古屋市の資料で確かめ、過去の浸水の有無をご家族に伺ったうえで、建物の状態や前の道路を現地で見てからお伝えします。売るまでの間の管理も、外まわりの見回りを月4,000円、室内の確認を含めて月8,000円(税別)でお受けしています。
瑞穂区の実家は、どう売る?
瑞穂区の実家を売るときの考え方を確認していきます。
どんな人が買主になる?
金山や栄へ出やすい瑞穂区では、落ち着いた住宅地で暮らしたい家族が買主の候補になります。古い家を壊して新しい家を建てる建築会社が、土地として買うこともあります。
買主に合わせた売り方の違いは空き家は買取と仲介のどちらで売る?で解説しています。
古家付きか、解体か?
古家付き土地として売るか、解体して更地で売るかを、解体の費用と手取りで比べます。過去に浸水した家は、床下や基礎の傷みを確かめ、直して売るか、そのまま伝えて売るかも考えます。旧耐震の木造の家なら、名古屋市の除却助成が使える場合があります。
比べ方は空き家は解体してから売る?そのまま売る?で解説しています。
売る時期は、どう考える?
地価の上がり方がゆるやかな地域では、値上がりを待つより、建物が傷む前に売る方が手取りが多くなることもあります。相続した空き家の3,000万円控除には、相続から3年を経過する年の12月31日までという期限もあります。
大雨の多い時期の前に、空き家の点検を済ませておくことも、売るまでの間の備えになります。考え方は空き家を売るタイミングはいつ?で解説しています。
当社の場合
瑞穂区の実家の査定では、近くで実際に売れた価格と、浸水の想定や建物の状態を並べ、古家付きで売る場合と解体して売る場合の手取りをお伝えします。遠方にお住まいの方も、電話と郵送で売却を進められます。買取のご相談もお受けしています。
瑞穂区の実家がいくらで売れるか知りたい方へ
近くの成約価格と土地の条件をもとに、古家付きと解体した場合の手取りを比べてお伝えします。相談は無料です。
瑞穂区の実家・空き家についてよくある質問
瑞穂区の実家の固定資産税は、どこに相談しますか?
名古屋市の市税事務所のうち、瑞穂区は金山市税事務所が担当しています。昭和区、熱田区、南区、緑区、天白区も同じ事務所です。相続登記をしていない間の固定資産現所有者申告も、市税事務所に出します。親の戸籍や住民票は、瑞穂区役所の窓口で取れます。
東海豪雨のときに浸水したかどうか、わかりません。
家族や近所の人に聞く、修理や保険の記録を探すなど、調べられる範囲で確かめます。わからない場合は、わからないと買主に伝えます。浸水したことを知っていて伝えないと、あとで責任を問われることがあります。
台地の上の家なら、浸水の心配はありませんか?
台地の上は、低い土地に比べて浸水の想定が小さいことが多いものの、大雨のときの内水の想定は別に確かめる必要があります。実家の住所で、それぞれのハザードマップを確かめてください。
相続の手続きは、何から始めますか?
親名義の実家は、相続登記をしてから売ります。2024年4月から相続登記は義務になり、相続を知った日から3年以内の申請が必要です。手続きの流れは相続した空き家の名義変更はいつまで?で解説しています。
遠方に住んでいても、瑞穂区の実家を売れますか?
はい、売れます。鍵を預けて内覧や現地の確認を任せ、契約の書類は郵送でやり取りできます。手順は名古屋に一度も行かずに実家の空き家を売るには?で解説しています。
瑞穂区の実家・空き家は、台地か低い土地かと浸水の履歴を確かめることから始めよう
瑞穂区の空き家率は11.4%と低めで、地価もゆるやかに上がっています。東の丘、真ん中の台地、西の低い土地で事情が違い、東海豪雨や2004年の集中豪雨では区内で大きな浸水被害が出ました。実家の場所の想定と過去の浸水の有無を確かめたうえで、古家付きで売るか解体して売るかを手取りで比べて決めてください。
名古屋市瑞穂区の実家や空き家でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。