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活用か解体か売却か

名古屋市港区の実家・空き家を売るときに知っておきたいこと

「東海通の近くにある実家が、父が施設に入ってから空いたままになっている」「南陽の親の家を相続したが、古い木造で建て替えができるのかわからない」。名古屋市港区は、名古屋市で最も広く、市内で唯一伊勢湾に面した区です。海に近い低い土地が広がるため、建物を建てるときの独自の決まりがあり、実家を売るときにも関わってきます。

この記事では、港区の空き家と地価の今の状況、港区の実家を売る前に確かめておきたいこと、売り方の考え方と、手続きの窓口を解説します。

この記事の結論

港区の空き家率は12.7%で、名古屋市全体の13.2%をやや下回り、地価の上がり方は市の平均より緩やかです。港区は全域が名古屋市臨海部防災区域建築条例の区域に入り、建て替えるときは区域ごとに1階の床の高さや建物の構造に決まりがあります。実家がどの区域に入るかで、建て替えの費用や買主の見方が変わるため、売る前に確かめます。高潮や津波の想定、南陽の市街化調整区域もあわせて確かめ、古家付きで売るか解体して売るかを手取りで比べます。固定資産税の相談先は本陣市税事務所です。

港区の空き家と地価は、いまどうなっている?

最初に、港区の空き家の数と地価の動き、地域の特徴を確認していきます。

港区の空き家は、どれくらいある?

2023年の住宅・土地統計調査では、港区の空き家は9,280戸、空き家率は12.7%でした。名古屋市全体の13.2%をやや下回る水準です。

北部の古くからの住宅地や、事業所の社宅が多かった地域では、親の世代が住んできた実家が、施設への入所や相続をきっかけに空き家になることがあります。区ごとの比べ方は名古屋市の空き家率は13.2%で解説しています。

港区の地価は、上がっている?

愛知県がまとめた2026年の地価公示では、名古屋市の住宅地は平均3.1%上がりました。国の地価公示をもとにした民間の集計では、港区の住宅地の平均は1平方メートルあたり約12万円で、前年より約1.1%の上昇と、市の平均よりかなり緩やかです。

中心部より価格が抑えめで、広めの土地が手に入りやすいことは、港区で家を探す人にとっての魅力になります。実家の近くの価格は実家の土地の価格を自分で調べる方法で確かめられます。

港区は、どんな地域に分かれる?

港区は名古屋市の南西部にあり、16区で最も面積が広く、市内で唯一伊勢湾に面しています。地下鉄名港線の東海通や港区役所、名古屋港の駅の周りと北部に住宅地が広がり、臨海部には工場や倉庫が並びます。西部の南陽のあたりは、かつて米どころとして知られた地域です。

あおなみ線も区の西側を通り、名古屋駅へ出られます。駅からの距離は、港区の実家を売るときに買主がよく見る点です。

港区の実家を売る前に、確かめることは?

港区ならではの、売る前に確かめておきたい点を確認していきます。

臨海部防災区域の、どの区域に入っている?

1959年の伊勢湾台風では、港区の全域が浸水し、水が完全に引くまで79日かかりました。この教訓から、名古屋市は1961年に臨海部防災区域建築条例を定めました。港区の全域と、熱田区、中川区、南区の一部が対象で、区域は第1種から第4種に分かれています。

区域 住宅の1階の床の高さ 建物の構造
第1種区域 名古屋港の基準面から4メートル以上 木造は建てられない
第2種区域 同じく1メートル以上 2階建て以上で、2階以上に居室を設ける
第3種区域 同じく1メートル以上 制限なし
第4種区域 同じく1メートル以上 2階建て以上

第2種と第4種には平屋が認められる条件もあります。今の実家がこの決まりより前に建てられていても、建て替えるときは決まりに合わせる必要があるため、基礎を高くするなどで建築の費用が増えることがあります。区域の範囲は名古屋市のホームページで確かめられ、詳しくは建築指導課に相談できます。

高潮や津波の想定は?

港区には海抜ゼロメートル地帯が広がっています。名古屋市の資料では、南海トラフ地震が起きると、強い揺れに加えて、津波や液状化で大きな被害が出ると予測されています。名古屋市の高潮、津波、洪水、内水のハザードマップで、実家の住所の想定を確かめておきます。

売るときの重要事項説明では、水害のハザードマップ上の位置が買主に説明されます。想定があることは前提として、買主に伝えられる情報を整理しておきます。

市街化調整区域に入っていない?

名古屋市内の市街化調整区域は、港区の南陽、守山区の志段味、中川区の富田、緑区の勅使ヶ池の4つの地域にあります。調整区域の中の家は、建て替えにも条件がつき、売り方が変わります。注意点は市街化調整区域の空き家は売れる?で解説しています。

当社の場合

港区は当社の本店がある西区と同じ本陣市税事務所の管内で、港区の実家のご相談では、臨海部防災区域のどの区域に入るか、市街化調整区域かどうかを名古屋市の資料で確かめ、建物の状態を現地で見てからお伝えします。売るまでの間の管理も、外まわりの見回りを月4,000円、室内の確認を含めて月8,000円(税別)でお受けしています。

港区の実家・空き家をどうするか迷っている方へ

臨海部防災区域の区域や調整区域かどうかを確かめ、建て替えの条件も含めてお伝えします。現地確認は無料です。

港区の実家は、どう売る?

港区の実家を売るときの考え方を確認していきます。

買主は、何を見て決める?

港区で家を探す人は、価格の手ごろさや土地の広さに加えて、建て替えるときにどんな家が建てられるかを気にします。第1種区域で木造が建てられない土地や、床を高くする必要がある土地では、建築の費用を見込んで価格を考えます。

区域の決まりと、その中でどんな家が建てられるかを、売る前に整理して買主に伝えられるようにしておきます。査定の見方は名古屋の空き家の査定はどう決まる?で解説しています。

古家付きか、解体か?

今の建物を使いたい買主にとっては、建て替えの決まりの影響を受けずに住める古家付きの家が選択肢になります。一方、建物が古く傷みが大きい場合は、解体して更地で売る方法もあります。旧耐震の木造の家なら、名古屋市の除却助成が使える場合があります。

比べ方は空き家は解体してから売る?そのまま売る?で、古家付きで売る考え方は古家付き土地として売るとは?で解説しています。

売る時期は、どう考える?

地価の上がり方が緩やかな港区では、値上がりを待つより、建物が傷む前に売る方が手取りが多くなることもあります。相続した空き家の3,000万円控除には、相続から3年を経過する年の12月31日までという期限もあります。

台風の多い時期の前に、空き家の点検を済ませておくことも大切な備えです。考え方は空き家を売るタイミングはいつ?で解説しています。

当社の場合

港区の実家の査定では、近くで実際に売れた価格と、臨海部防災区域の決まりや建物の状態を並べ、古家付きで売る場合と解体して売る場合の手取りをお伝えします。遠方にお住まいの方も、電話と郵送で売却を進められます。買取のご相談もお受けしています。

港区の実家がいくらで売れるか知りたい方へ

近くの成約価格と建て替えの条件をもとに、古家付きと解体した場合の手取りを比べてお伝えします。相談は無料です。

港区の実家・空き家についてよくある質問

港区の実家の固定資産税は、どこに相談しますか?

名古屋市の市税事務所のうち、港区は本陣市税事務所が担当しています。西区、中村区、中川区も同じ事務所です。相続登記をしていない間の固定資産現所有者申告も、市税事務所に出します。親の戸籍や住民票は、港区役所などの窓口で取れます。

臨海部防災区域の決まりに合っていない古い家は、売れますか?

売れます。決まりができる前に建てられた家や、決まりに合わない古い家でも、そのまま住む前提で売り買いできます。ただし、建て替えるときは決まりに合わせる必要があるため、その費用を見込んだ価格になります。

第1種区域では、どんな家が建てられますか?

第1種区域では木造の住宅は建てられず、1階の床の高さも名古屋港の基準面から4メートル以上にする必要があります。海岸や川岸に近い一部の区域では、住宅を建てること自体に制限があります。詳しくは名古屋市の建築指導課に確かめてください。

伊勢湾台風のときに浸水した家だと、伝える必要がありますか?

港区は伊勢湾台風で全域が浸水しており、地域全体の過去の被害として知られています。一方、近年の大雨などで実家が浸水したことを知っている場合は、売るときに買主に伝えます。伝え方は古い空き家を売ったあとで不具合が見つかったら?で解説しています。

遠方に住んでいても、港区の実家を売れますか?

はい、売れます。鍵を預けて内覧や現地の確認を任せ、契約の書類は郵送でやり取りできます。手順は名古屋に一度も行かずに実家の空き家を売るには?で解説しています。

港区の実家・空き家は、臨海部防災区域の区域を確かめることから始めよう

港区の空き家率は12.7%で、地価の上がり方は市の平均より緩やかです。港区は全域が臨海部防災区域建築条例の区域に入り、建て替えるときは1階の床の高さや構造に決まりがあります。区域と、高潮や津波の想定、南陽の調整区域を確かめたうえで、古家付きで売るか解体して売るかを手取りで比べて決めてください。

名古屋市港区の実家や空き家でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。

この悩み、まず現地を見てお伝えできます

初回の現地確認と相談は無料です。管理を頼むかどうかは、見てから決めてください。

akiya-ibuki

伊吹株式会社(不動産のイブキ)代表取締役。宅地建物取引士。国土交通大臣(1)第10691号。名古屋市西区を本店に、空き家の管理・活用・解体・売却の相談を受けています。

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