「春に草を取ったのに、夏の帰省のときには腰の高さまで伸びていた」「空き家の草のことで、隣の人から連絡が来た」。人が住まなくなった家の庭や駐車場は、雑草がすぐに伸びます。草が伸びると、見た目が荒れるだけでなく、虫やヘビが増えたり、空き家だと気づかれて防犯の心配が出たりします。
この記事では、空き家の雑草対策として、草取りと除草剤、防草シートと砂利の考え方と、実家を売る予定がある場合にどこまでやるかを解説します。
この記事の結論
雑草は春から秋にかけて伸び、特に梅雨から夏は伸びが早いため、年に2〜3回は草を刈るか取るのが目安です。除草剤は手間を減らせますが、隣の敷地や水路に流れないよう、表示に沿って使います。何度も通えない空き家では、草を取ったあとに防草シートを敷き、上に砂利を載せると、草が生えにくくなり、シートも長持ちします。売る予定がある場合は、費用をかけた対策より、草を刈って見た目を整える程度にとどめ、売るまでの間の手入れを人に頼む方法を考えます。
空き家の雑草は、なぜ困る?
最初に、雑草が伸びたときに起きることと、手入れの時期を確認していきます。
草が伸びると、何が起きる?
草が伸びると、蚊やハチなどの虫が増え、ネズミやヘビのすみかにもなります。枯れた草は燃えやすく、たばこのポイ捨てなどで火事になるおそれもあります。庭が荒れていると空き家だと気づかれやすく、ごみを捨てられたり、人が入り込んだりする心配も出てきます。防犯の考え方は空き家が放火・不法侵入に狙われる理由で解説しています。
近所への影響は?
伸びた草や種が隣の敷地に入り、虫が増えると、近所の人から苦情が来ることがあります。放っておくと、区役所や市に相談が行き、管理するよう指導を受けることもあります。苦情が来たときの対応は空き家の草木でご近所から苦情が来たらで解説しています。
いつ、何回やればいい?
雑草は春に芽を出し、梅雨から夏にかけて一気に伸びます。種が落ちる前の初夏と、伸びが落ち着く秋の前に手入れをすると、翌年の草を減らせます。年に2〜3回が目安で、梅雨の前、夏の終わり、秋に分けると、伸びすぎるのを防げます。
どんな対策がある?
草取り、除草剤、防草シートと砂利など、対策ごとの特徴を確認していきます。
草刈りと草取りの違いは?
草刈りは、草を根元近くで刈る方法で、手早く見た目を整えられますが、根が残るため、すぐにまた伸びます。草取りは、根から抜く方法で、手間はかかりますが、次に生えるまでの期間が長くなります。広い庭は草刈りで整え、玄関まわりや駐車場は草取りをするなど、場所で使い分けます。
除草剤は、使っていい?
除草剤には、生えている草にかけて枯らす液体のものと、土にまいて草が生えるのを抑える粒のものがあります。粒のものは効き目が長く続きますが、雨で流れて、隣の庭木や畑に影響が出ることがあります。使うときは、商品の表示に沿った量と場所を守り、隣の敷地や水路の近くでは使わない、風の強い日は避けるなどの注意をします。
防草シートとは?
防草シートは、地面に敷いて日光をさえぎり、草が生えるのを抑えるシートです。敷く前に草を根から取り、地面を平らにしておくと、すき間から草が生えにくくなります。シートは日光で傷むため、むき出しのままより、上に砂利を載せる方が長持ちします。どのくらいもつかは、シートの種類や日当たりで変わります。
砂利を載せるときは?
防草シートの上に、数センチの厚さで砂利を敷くと、シートが日光や風から守られ、見た目も整います。砂利だけを敷く方法もありますが、シートがないと、砂利のすき間から草が生えてきます。踏むと音が出る砂利は、人が入ったときに気づきやすく、防犯にも役立つとされています。
シートを敷くときの注意は?
シートどうしの継ぎ目は10センチほど重ね、専用のピンで地面に留めます。建物の際や塀の下、境界の近くはすき間ができやすく、そこから草が生えてくるため、テープなどでふさいでおきます。スギナやチガヤのように、とがった芽でシートを突き抜ける草もあるため、草の多い庭では、厚手で目の詰まったシートを選びます。
費用は、どう考える?
費用は、シートと砂利の材料代と、自分で敷くか業者に頼むかで大きく変わります。業者に頼む場合は、草取りや地面をならす作業、刈った草の処分が含まれているかを、見積もりで確かめます。面積が広い場合は、玄関まわりや隣との境目など、草が伸びて困る場所から先に敷く方法もあります。
コンクリートや固まる土は?
土間コンクリートは、草がほぼ生えなくなり、駐車場としても使いやすくなりますが、費用は高くなります。水をかけると固まる土は、手軽に施工できますが、ひび割れから草が生えることがあります。どちらも、あとで庭に戻したい場合は、取り除く費用がかかります。
当社の場合
外まわりの見回りを月4,000円(税別)からお受けし、草の伸び具合や、隣の敷地へのはみ出しを確かめて、写真付きの報告書でお伝えします。草刈りが必要な時期をお知らせし、業者が作業に来るときの立ち会いは1回3,000円でお受けしています。
売る予定があるときは?
実家を売る予定がある場合の、雑草対策の考え方を確認していきます。
費用をかけた対策は必要?
売る予定がある場合、コンクリートを打つなど費用のかかる対策をしても、その分ほど価格が上がらないことが多くあります。買主が家を建て替えたり、庭を作り直したりする場合は、かえって取り除く手間が増えることもあります。売るまでの期間が短いなら、草を刈って見た目を整える程度にとどめます。
内覧の前には?
草が伸びたままだと、内覧に来た人に、手入れがされていない家という印象を与えます。売り出す前と、内覧の予定に合わせて草を刈り、玄関までの通り道を歩きやすくしておきます。
更地にして売る場合は?
建物を取り壊して更地にすると、建物がない分、雑草がさらに生えやすくなります。売れるまでの間の草の手入れも考えておきます。考え方は解体して更地にした実家の土地を売るときで解説しています。
草刈りは、誰に頼む?
自分で通えない場合は、造園業者や便利屋、シルバー人材センターなどに草刈りを頼む方法があります。1回ごとに頼むか、年に何回と決めて頼むかで費用が変わります。頼む相手の比べ方は空き家管理の費用相場と、月4,000円で何をしてもらえるかで解説しています。
当社の場合
草の手入れの手間を考えて、実家を手放すかどうか迷っている方には、売却のご相談をお受けしています。草が伸びたままの状態でも、買取のご相談もお受けしています。
空き家の雑草対策についてよくある質問
空き家の雑草対策について、よく聞かれる質問をまとめました。
刈った草は、どう捨てますか?
名古屋市では、刈った草は、45リットルの可燃ごみの指定袋に入る大きさにして、可燃ごみとして出します。一度にたくさん出さないよう、何回かに分けて出すか、草刈りを頼む業者に処分まで含めて頼めるかを確かめます。
庭木の枝も伸びています。
庭木の剪定や伐採の考え方は空き家の庭木を切るときの費用と時期で解説しています。
隣の空き家の草に困っています。
隣の空き家の草や木に困っている場合の進め方は隣の空き家に困ったときで解説しています。
草むらにハチの巣がありました。
草むらや庭木には、ハチが巣を作ることがあります。見つけたときの対応は空き家にハチの巣ができたらで解説しています。
帰省のときに、自分で草を取るなら?
帰省のときは、玄関まわりと隣との境目を優先し、刈った草は帰る前に片付けます。帰省のときにやっておくことは帰省のときに実家でやっておくことで解説しています。
空き家の雑草対策は、年に2〜3回の手入れの時期を決めることから始めよう
空き家の雑草は、梅雨から夏に一気に伸びるため、梅雨の前、夏の終わり、秋の年2〜3回を目安に手入れの時期を決めます。何度も通えない場合は、草を取ったあとに防草シートを敷き、上に砂利を載せると、草が生えにくくなります。売る予定がある場合は、費用のかかる対策より、草を刈って見た目を整え、売るまでの手入れを人に頼む方法を考えてください。
名古屋の空き家の管理や売却でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。