「実家の庭木が伸び放題になって、隣の家まで枝がはみ出している」「大きな木を切りたいが、費用がどのくらいかかるかわからない」。人が住まなくなった実家の庭木は、手入れをしないと数年で大きくなり、近所からの苦情や台風のときの倒木の心配につながります。切る時期を外すと、木が弱ったり、すぐにまた伸びたりします。
この記事では、空き家の庭木を切るときの方法と費用の考え方、時期、業者の選び方、売る前に切るかどうかを解説します。
この記事の結論
庭木の手入れには、枝を整える剪定、木を根元から切る伐採、根まで掘り起こす抜根があり、費用は木の高さ、本数、作業のしやすさ、枝葉の処分の量で大きく変わります。剪定は、落葉樹なら葉が落ちた冬、常緑樹なら春や秋が向いています。台風の前には、隣にはみ出した枝や、傷んだ木を点検します。空き家では手入れが年に1〜2回になるため、管理を楽にしたい木は、伐採も考えます。売る予定があるなら、伐採や抜根は解体と一緒にする方が安く済むこともあるため、売り方とあわせて決めます。
剪定・伐採・抜根は、何が違う?
最初に、庭木の手入れの方法と、費用が変わる条件を確認していきます。
3つの方法の違いは?
剪定は、伸びた枝を切って形を整え、木を残す方法です。伐採は、木を根元から切り倒す方法で、根は地中に残ります。抜根は、根まで掘り起こして取り除く方法で、更地にして建物を建てる場合などに必要になります。空き家では、残したい木は剪定し、手入れが追いつかない木は伐採するという組み合わせが多くなります。
費用は、何で変わる?
費用は、木の高さと幹の太さ、本数、作業のしやすさで変わります。高い木や、建物や電線に近い木、道路から離れていて道具や車を入れにくい庭は、手間がかかり高くなります。切った枝葉や幹の処分の費用も別にかかります。業者や木の状態によって大きく違うため、現地を見てもらって見積もりを取ります。
見積もりでは、何を確かめる?
1本ごとの作業の料金、枝葉の処分の費用、高所作業車などの機材の費用、出張の費用が入っているかを確かめます。庭全体の草刈りや、落ち葉の掃除を一緒に頼む場合は、その費用も分けて書いてもらいます。複数の業者から見積もりを取り、総額と作業の範囲を比べます。
費用を抑えるには?
伸び放題になってから一度に切るより、毎年少しずつ剪定する方が、1回あたりの作業が軽く、費用も抑えやすくなります。草刈りや複数の木の剪定を同じ日にまとめて頼むと、出張や機材の費用を減らせます。手入れが追いつかない木は、思い切って伐採すると、その後の手入れの費用がかからなくなります。
いつ切ればいい?
庭木を切るのに向いた時期と、空き家ならではの注意点を確認していきます。
木の種類で、時期は変わる?
カエデやサクラなどの落葉樹は、葉が落ちて木が休んでいる冬に剪定すると、木への負担が少なく、枝の形も見やすくなります。マツやツバキ、カシなどの常緑樹は、寒さの厳しい時期を避け、春や秋に剪定するのが一般的です。伐採は、葉が少ない冬の方が作業しやすく、枝葉の処分の量も減ります。
台風の前に、何をする?
台風の前には、隣の家や道路にはみ出した枝、枯れた枝、幹が傷んだ木を点検し、危ない枝は切っておきます。空き家の木が倒れて隣の家を傷つけると、持ち主が責任を問われることがあります。考え方は空き家のブロック塀や庭木が倒れたら誰の責任?で、台風のあとの点検は台風・地震のあと、空き家で確認すべき5か所で解説しています。
毛虫やハチが出やすい木は?
ツバキやサザンカには、春と秋にチャドクガという毛虫がつきやすく、触れるとかぶれることがあります。枝が込み合った木には、ハチが巣を作ることもあります。剪定で風通しをよくしておくと、虫がつきにくくなります。ハチの巣の対応は空き家にハチの巣ができたら。名古屋市での対応で解説しています。
当社の場合
外まわりの見回りを月4,000円(税別)からお受けし、庭木の伸び具合や、隣へのはみ出し、枯れた枝がないかを写真付きの報告書でお伝えします。剪定の時期が近づいたら、見回りの報告でお知らせします。
業者の選び方と、近所への配慮は?
庭木の手入れを頼む業者の選び方と、近所への配慮を確認していきます。
どこに頼む?
造園業者や植木屋は、木の種類に合わせた剪定ができ、大きな木の伐採にも慣れています。草刈りや簡単な剪定なら、便利屋や、シルバー人材センターが受け付けていることもあります。高い木や電線の近くの木は、専門の業者に頼みます。
隣にはみ出した枝は?
空き家の枝が隣にはみ出していると、苦情のもとになります。2023年4月の民法の改正で、持ち主に切るよう求めても切らない場合などは、隣の人が自分で枝を切れるようになりました。苦情が来る前に、はみ出した枝は切っておきます。越境の考え方は隣との越境がある実家の売り方で、苦情への対応は空き家の草木でご近所から苦情が来たらで解説しています。
遠方から頼むときは?
遠方に住んでいる場合は、見積もりのときに、どの木をどこまで切るかを写真で確かめながら決めます。作業の前後の写真を送ってもらう取り決めにすると、仕上がりを確かめられます。作業の日には、近所に作業の予定を伝えておくと、音やごみの苦情を防げます。
切った枝は、どうする?
少しの枝なら、名古屋市の分別に従って、ごみとして出せることがあります。量が多い場合や、太い幹がある場合は、業者に処分まで頼みます。空き家にごみを置いたままにすると、ほかのごみを捨てられるきっかけにもなるため、作業の日に持ち帰ってもらいます。
当社の場合
遠方の方が庭木の業者に作業を頼む場合は、見積もりや作業の立ち会いを1回3,000円でお受けし、作業の前後の様子を写真でお伝えします。庭木の手入れの負担が大きい場合は、実家の売却や買取のご相談もお受けしています。
空き家の庭木についてよくある質問
空き家の庭木の手入れについて、よく聞かれる質問をまとめました。
売る前に、庭木は切った方がいいですか?
伸び放題の庭木は、内覧で家の印象を悪くするため、売り出しの前に剪定しておくと見栄えがよくなります。一方、解体して土地を売る場合や、買主が建て替える場合は、伐採や抜根を解体と一緒にする方が、まとめて安く済むことがあります。解体の費用は名古屋で空き家の解体費用はどう決まる?で解説しています。
隣の家の木の枝が、実家の庭に伸びてきています。
まず隣の人に、枝を切ってもらうようお願いします。お願いしても相当の期間内に切ってもらえない場合や、隣の持ち主がわからない場合などは、2023年4月の改正で、自分で切れるようになりました。根が伸びてきている場合は、もともと自分で切れます。ご近所との関係を考えて、まずは話し合いから始めます。
庭木を放置すると、固定資産税に影響しますか?
庭木が伸び放題で、管理されていない空き家と判断されると、名古屋市から指導を受けることがあり、改善しないと住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がるおそれがあります。仕組みは空き家を放置すると固定資産税が上がる?で解説しています。
年に何回、手入れが必要ですか?
木の種類や大きさによりますが、空き家では年に1〜2回の剪定と、夏の草刈りが目安です。手入れの費用を含めた空き家の維持費は空き家を持ち続けると年間いくらかかる?で解説しています。
伐採した根元から、また芽が出てきました。
伐採しただけで根が残っていると、木の種類によっては根元から新しい芽が出てきます。芽が出るたびに切るか、抜根をするか、根を枯らす処理をするかを業者と相談します。
空き家の庭木は、切る時期と方法を決めることから始めよう
空き家の庭木は、剪定、伐採、抜根を組み合わせて手入れします。費用は木の高さや本数、作業のしやすさ、処分の量で変わるため、現地で見積もりを取って比べてください。落葉樹は冬、常緑樹は春や秋が剪定に向き、台風の前には隣へのはみ出しや傷んだ枝を点検します。売る予定があるなら、伐採や抜根を解体と一緒にするかどうかも考えます。
名古屋の空き家の庭木や管理でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。