「久しぶりに実家へ行ったら、軒下に大きなハチの巣ができていた」「隣の人から、空き家の庭をハチが飛び回っていると連絡が来た」。人の出入りがない空き家は、ハチにとって巣を作りやすい場所です。気づかないうちに巣が大きくなり、近所の人が刺される心配や、苦情につながることもあります。
この記事では、空き家にハチの巣ができたときの名古屋市での対応と、業者に頼むときの注意点、巣を作らせないための管理を解説します。
この記事の結論
空き家の軒下や戸袋、物置、庭木、屋根裏は、ハチが巣を作りやすい場所です。春に女王バチが巣を作り始め、夏から秋にかけて巣が大きくなり、ハチも攻撃的になります。名古屋市は巣の除去を行っていませんが、除去の方法などの相談には、区を担当する保健センターが応じています。攻撃性の強いスズメバチの巣は、自分で取らずに専門の業者に頼みます。遠方に住んでいる場合は、業者の作業に立ち会ってくれる人を手配します。春の見回りで小さな巣のうちに見つけることが、一番の予防です。
空き家にハチの巣ができやすいのは、なぜ?
最初に、空き家に巣ができやすい理由と、場所や時期の目安を確認していきます。
どこに巣を作る?
ハチは、雨風を避けられて、人が近づかない場所を好みます。空き家では、軒下やベランダの裏、雨戸の戸袋、物置の中、庭木の枝、生け垣、換気口や屋根裏、床下などに巣ができやすくなります。人が住んでいれば早く気づく場所でも、空き家では何か月も見つからないことがあります。
いつごろ、巣ができる?
多くのハチは、春に冬を越した女王バチが一匹で巣を作り始めます。初夏から夏にかけて働きバチが増えて巣が大きくなり、夏の終わりから秋にかけてハチの数が最も多くなります。スズメバチは、この時期にとくに攻撃的になります。春の終わりまでの小さな巣のうちに見つけると、対応がしやすくなります。
どんなハチか、見分けるには?
アシナガバチの巣は、下向きに開いた六角形の穴が見える、シャワーの口のような形をしています。スズメバチの巣は、丸いボールのような形で、表面に貝殻のような模様があり、出入り口が一つだけ開いています。ミツバチは、板のような巣を何枚も並べて作り、床下や壁の中に巣を作ることもあります。巣に近づかず、離れた場所から形を確かめます。
巣を見つけたら、どうする?
空き家でハチの巣を見つけたときの対応と、名古屋市の相談先を確認していきます。
名古屋市は、巣を取ってくれる?
名古屋市では、ハチの巣の除去は行っていませんが、除去の方法などの相談には応じています。相談先は、空き家がある区を担当する保健センターの環境薬務室です。個人の土地や建物にできた巣は、持ち主が取り除くことになります。道路や公園など、市の施設にできた巣は、それぞれの施設の管理者に連絡します。
自分で取ってもいい?
攻撃性の強いスズメバチの巣は、作業中に刺されるおそれがあるため、自分で取らずに専門の業者に頼みます。アシナガバチの小さな巣なら、ハチの動きが鈍くなる夕方以降に、ハチ用の殺虫スプレーを使って自分で取る人もいます。ただし、長袖や手袋、帽子で肌を覆い、刺されたときに体調が急に変わった場合は、すぐに医療機関を受診します。高い場所や屋根裏の巣は、無理をせず業者に頼みます。
業者に頼むときは、何を確かめる?
見積もりの金額に、巣の撤去、ハチの駆除、処分の費用が含まれているか、高い場所での作業や夜間の作業で追加の料金がかからないかを確かめます。巣を取ったあとに戻ってきたハチの対応や、同じ場所に巣を作られた場合の保証があるかも聞いておきます。電話だけで決めず、できれば複数の業者から見積もりを取ります。
ミツバチの巣だったら?
ミツバチは、床下や壁の中に大きな巣を作ることがあり、取り除いたあとに残った蜜で建物が傷んだり、ほかの虫が寄ってきたりすることがあります。巣の場所によっては、壁や床をはがして取り除く必要があるため、ミツバチの扱いに慣れた業者に相談します。
近所の人から連絡が来たら?
隣の人などから、空き家の辺りをハチが飛んでいると連絡が来た場合は、まずお礼を伝え、いつまでに確かめるかを約束します。遠方ですぐに行けない場合は、見回りを頼んでいる人や業者に現地を見てもらい、巣の場所と種類を写真で確かめます。作業の日が決まったら、連絡をくれた人にも知らせると、近所の不安がやわらぎます。
当社の場合
外まわりの見回りを月4,000円(税別)からお受けし、軒下や物置、庭木にハチの巣ができていないかを見て、写真付きの報告書でお伝えします。遠方の方が業者に駆除を頼む場合は、作業の立ち会いを1回3,000円でお受けしています。
巣を作らせないためには?
空き家にハチの巣を作らせないための管理と、近所への配慮を確認していきます。
春の見回りで、何を見る?
4月から6月ごろの見回りで、軒下や戸袋、物置の中、庭木の枝を見て、小さな巣がないかを確かめます。この時期の巣は、とっくりを逆さにしたような形や、数センチほどの小さな形のことが多く、見落としやすいので注意して見ます。毎月の見回りの項目は空き家管理は自分でできる?で解説しています。
家のまわりで、できることは?
庭木や生け垣を剪定して枝の込み合いを減らすと、巣を作られにくくなり、見つけやすくもなります。雨戸の戸袋や換気口のすき間は、網などでふさぎます。物置の扉はきちんと閉め、使わない植木鉢や資材を片付けておきます。草木の手入れの考え方は空き家の草木でご近所から苦情が来たらで解説しています。
近所への配慮は?
空き家のハチが隣の家の人を刺すおそれがあると、近所の人に不安を与えます。巣を見つけたら早めに取り除き、隣の人にも、いつ業者が作業するかを伝えておきます。連絡先をあらかじめ近所に伝えておくと、異変に気づいたときに知らせてもらえます。伝え方は実家が空き家になったら、ご近所に何を伝える?で解説しています。
当社の場合
庭木が伸びて巣ができやすくなっている空き家では、見回りのときに気づいた点を写真でお伝えし、剪定や片付けの時期をご相談します。管理を続ける手間を減らしたい方には、売却や買取のご相談もお受けしています。
空き家のハチの巣についてよくある質問
空き家にできたハチの巣について、よく聞かれる質問をまとめました。
空いた古い巣は、取った方がいいですか?
秋の終わりから冬にかけてハチがいなくなった古い巣に、同じハチが戻ってくることはほとんどありません。ただ、巣が残っていると、まだハチがいるのではと近所の人が不安に思うことがあるため、ハチがいないことを確かめてから取り除きます。
屋根裏から羽音がします。
屋根裏や壁の中に巣ができていると、外からは見えず、気づいたときには大きくなっていることがあります。屋根裏を自分でのぞくのは危ないため、業者に見てもらいます。動物が住みついている場合の対応は空き家にネズミやハクビシンが住みついたらで解説しています。
駆除の費用は、誰が払いますか?
空き家の持ち主が払います。兄弟で共有している実家なら、費用の分け方をあらかじめ決めておくと、急なときに迷わずに済みます。空き家の維持にかかる費用の全体は空き家を持ち続けると年間いくらかかる?で解説しています。
売り出し中に巣ができたら、どうしますか?
内覧に来た人が刺されないよう、売り出し中に巣を見つけたら、すぐに取り除きます。巣があったことを隠す必要はありませんが、取り除いたことと、再発を防ぐために行ったことを伝えると、買主の安心につながります。
遠方で、なかなか実家に行けません。
遠方の方は、見回りを人に頼むと、巣ができ始めた時期に見つけやすくなります。頼む相手の選び方は名古屋の実家の管理は誰に頼む?で解説しています。
空き家のハチの巣は、春の見回りで小さなうちに見つけることから始めよう
人の出入りがない空き家は、軒下や戸袋、物置、庭木にハチの巣ができやすく、夏から秋にかけて大きく危険になります。名古屋市は巣の除去を行っていませんが、保健センターで相談に応じています。スズメバチの巣は専門の業者に頼み、遠方なら立ち会いを手配してください。春の見回りと庭木の手入れで、巣を作らせないことが一番の対策です。
名古屋の空き家のハチの巣や管理でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。