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空き家の管理と費用

空き家のブロック塀や庭木が倒れたら誰の責任?名古屋の実家で確認することと撤去の助成

「実家のブロック塀にひびが入って、少し傾いている気がする」「庭の木が大きくなりすぎて、台風で倒れないか心配」と不安に思う方は少なくありません。空き家の塀や庭木は、誰も見ていない間に傷みが進み、地震や台風で倒れると、通行人や隣の家に被害を出すおそれがあります。

この記事では、空き家の塀や木が倒れたときの持ち主の責任、危ないブロック塀の見分け方、名古屋市のブロック塀等撤去助成、庭木の手入れと台風への備え、保険で確かめておくことを解説します。

この記事の結論

空き家のブロック塀や庭木が倒れて人や物に被害が出た場合、持ち主は、自分に落ち度がなくても賠償の責任を負うことがあります。高さが2.2メートルを超える、ひびや傾きがある、控え壁がないといったブロック塀は、地震で倒れるおそれがあるため、早めに点検や撤去を考えます。名古屋市には、道路に面した高さ1メートル以上のブロック塀等を撤去する費用の一部を助成する制度があり、工事の契約前に申請が必要です。庭木は台風の前に伸びすぎた枝を切り、隣や道路にはみ出さないようにしておくことが大切です。

空き家の塀や木が倒れたら、誰の責任?

最初に、持ち主が負う責任を確認していきましょう。

持ち主に落ち度がなくても、責任を負う?

はい、負うことがあります。民法では、塀や建物など土地に作られた物に欠陥があって他人に損害を与えた場合、まずはそれを使っている人が、その人が十分に注意していたときは持ち主が、責任を負うと定められています。持ち主の責任は、注意していたかどうかにかかわらず問われるものです。

空き家は使っている人がいないことが多いため、塀が倒れて通行人がけがをした、隣の車を傷つけたといった場合、持ち主が賠償を求められることになります。遠方に住んでいて知らなかった、という理由では責任を免れません。

庭木が倒れた場合も、同じ?

はい、庭木についても、植え方や支え方に問題があって他人に損害を与えた場合は、同じように持ち主が責任を負うことがあります。大きく育った木が台風で倒れ、隣の家の屋根や塀を壊すといった被害が考えられます。

台風のような自然の力が原因でも、日ごろの手入れを怠って木が弱っていた、枝が伸び放題だったといった事情があれば、責任を問われるおそれがあります。

市から指導を受けることはある?

倒れそうな塀や、道路にはみ出した木を放っておくと、近所からの通報をきっかけに、名古屋市から連絡が来ることがあります。周りに危険を及ぼすほど傷んだ空き家は、管理不全空家や特定空家として、指導や勧告の対象になります。

勧告を受けると、土地の固定資産税の住宅用地の特例が外れます。流れは名古屋市で「特定空家」に指定されるとどうなる?で解説しています。

危ないブロック塀は、どう見分ける?

空き家に帰ったときに確かめたい点を見ていきます。

ブロック塀の決まりは、どうなっている?

建築基準法の決まりでは、補強コンクリートブロック造の塀は、高さ2.2メートル以下とされています。高さが1.2メートルを超える塀には、一定の間隔で控え壁を設けることや、塀の厚さ、基礎の深さなども定められています。

古い塀の中には、今の基準を満たしていないものや、もともとの施工に問題があるものもあります。2018年の大阪府北部の地震でブロック塀が倒れて人が亡くなったことをきっかけに、全国で点検が呼びかけられています。

自分で確かめられる点は?

自分で確かめられるのは、塀の高さ、厚さ、控え壁の有無、ひびや傾き、ぐらつきです。手で押して揺れる、目地に大きなひびがある、塀が道路側に傾いているといった場合は、危険が高いと考えてください。

ブロックの上に別の材料で塀を継ぎ足している、地面との境目が割れているといった塀も注意が必要です。気になる点があれば、写真を撮っておき、専門の業者や建築士に見てもらいます。

空き家の塀は、なぜ傷みやすい?

空き家では、塀の小さなひびや傾きに誰も気づかず、何年も放っておかれることがあります。庭木の根が塀の基礎を押し上げたり、ツタがからんで目地を傷めたりして、知らないうちに危険が増していることもあります。

年に何度か帰るだけでは変化に気づきにくいため、定期的に外まわりを見てもらう方法も考えてください。

当社の場合

当社の空き家管理では、外まわりプランでも、月1回の巡回のたびに建物の外と敷地、草木の様子を確認し、写真付きの報告書をお送りしています。塀の傾きやひび、隣や道路にはみ出した枝など、気になる変化があればお伝えし、撤去や剪定の業者の見積もりのご相談にもお応えします。

実家の塀や庭木が心配な方へ

現地で塀の傾きやひび、庭木の状態を確認し、写真でお伝えします。撤去や剪定の相談にもお応えします。現地確認は無料です。

名古屋市のブロック塀の撤去の助成は使える?

危ないブロック塀を撤去するときに使える名古屋市の制度です。

どんな塀が対象になる?

名古屋市のブロック塀等撤去助成は、道路に面した高さ1メートル以上のブロック塀等を撤去する工事が対象です。コンクリートブロック塀のほか、石の塀やレンガの塀、門柱も含まれます。隣の敷地に面した部分は対象外です。

撤去したあとは、塀の高さを道路面から1メートル未満にする必要があります。

助成額は、いくら?

2025年4月時点の名古屋市の案内では、助成額は撤去費用、塀の長さに応じた額、上限額のうち最も低い額です。木造住宅が密集する地区以外では、撤去費用の2分の1以内、1メートルあたり6,000円、上限10万円とされています。

昭和区、北区、瑞穂区、中村区、南区、中川区、守山区の一部などに指定されている木造住宅の密集地区では、4分の3以内、1メートルあたり9,000円、上限15万円で、地面より上の塀をすべて撤去する必要があります。年度によって内容が変わることがあるため、申請の前に名古屋市の最新の案内を確かめてください。

申請のときに気をつけることは?

交付の決定を受ける前に、撤去工事の契約や着手をすると、助成を受けられません。業者と先に契約してしまわないよう注意してください。

申請には撤去の前と後の写真が必要で、工事が終わったら30日以内に報告します。問い合わせ先は、密集地区以外は名古屋市の耐震化支援課、密集地区は市街地整備課です。名古屋市のほかの補助は名古屋市の空き家補助金まとめで紹介しています。

庭木は、どう手入れすればいい?

空き家の庭木は、塀と同じく周りへの影響が大きい部分です。

隣にはみ出した枝は、どうなる?

2023年4月の民法の改正で、隣の木の枝がはみ出している場合、持ち主に切るよう求めても相当の期間内に切らないときや、持ち主がわからないときなどは、はみ出された側が自分で枝を切れるようになりました。かかった費用を持ち主に請求されることもあります。

空き家の持ち主にとっては、知らないうちに隣の人が枝を切り、その費用を求められる可能性があるということです。草木の苦情への対応は空き家の草木でご近所から苦情が来たらで解説しています。

台風の前に、何をしておく?

台風の季節の前に、伸びすぎた枝を切り、枯れた枝や弱った木がないかを確かめておきます。大きな木は、高さを抑える剪定をしておくと、倒れたときの被害を小さくできます。

台風のあとは、木が傾いていないか、折れた枝が隣の家や道路に落ちていないかを確かめます。台風や地震のあとの見回りについては台風・地震のあと、空き家で確認すべき5か所で解説しています。

大きな木は、切ってしまうべき?

手入れを続けられない大きな木は、思い切って伐採することも選択肢です。毎年の剪定の費用と手間がなくなり、倒木の心配も減ります。

ただし、親が大切にしていた木や、家族の思い出のある木もあるため、家族で相談して決めます。売る予定の家なら、伐採するかどうかは買主に任せる方法もあります。

保険と、売るときの扱いは?

最後に、万一に備える保険と、売るときの考え方です。

塀や木の被害は、保険でまかなえる?

塀や木が倒れて他人にけがをさせたり、物を壊したりしたときの賠償は、賠償責任の補償がついている保険で備えます。ただし、住んでいない空き家の塀や木による事故が補償されるかどうかは、契約の内容によって違います。

親が契約していた保険をそのままにしている場合は、空き家になったことを保険会社に伝えたうえで、賠償の補償が空き家にも使えるかを確かめてください。空き家の保険の扱いは空き家の火災保険に入れないと言われたらで解説しています。

売るとき、塀や木はどうする?

売る予定の家なら、危ないブロック塀は、売る前に撤去しておくと、買主に安心してもらいやすくなります。道路に面した塀であれば、名古屋市の助成を使える場合もあります。

一方、古家付き土地として売り、買主が建物と一緒に塀や木を撤去する前提であれば、売主が先に費用をかけない方法もあります。どちらの場合も、塀の傾きや越境など知っていることは買主に伝えておきます。

当社の場合

売却のご相談では、塀や庭木の状態も含めて現地を確認し、売る前に撤去する場合と、古家付き土地のまま買主に任せる場合の手取りを比べてお伝えします。道路に面したブロック塀なら、名古屋市の撤去の助成が使えるかを確かめ、工事の前に申請できるよう業者の見積もりの段取りをお手伝いします。

危ない塀を撤去してから売るか迷っている方へ

塀や庭木の状態を確認し、撤去してから売る場合とそのまま売る場合の手取りを比べます。助成が使えるかも確かめます。相談は無料です。

空き家の塀と庭木についてよくある質問

隣の家との間の塀は、誰の持ち物ですか?

塀が自分の敷地の中にあれば自分の、境界の上にあれば隣と共有の持ち物であることが多くあります。どちらが建てたかわからない場合は、登記や測量図、以前の取り決めを確かめます。共有の塀を撤去する場合は、隣の人と話し合いが必要です。境界の確かめ方は空き家の境界がわからないときは?で解説しています。

隣の家との間の塀は、名古屋市の助成の対象になりますか?

名古屋市のブロック塀等撤去助成は、道路に面した塀が対象で、隣の敷地に面した部分は対象外です。隣との間の塀の撤去は、助成を使わずに、隣の人と費用の分け方を話し合って進めることになります。

塀にひびがあるだけでも、すぐに撤去すべきですか?

ひびの大きさや場所、傾きの有無によって危険の度合いは変わります。細いひびだけなら様子を見ることもありますが、ひびが広がっている、手で押すと揺れる、道路側に傾いているといった場合は、早めに専門の業者に見てもらってください。

空き家の木を、隣の人が勝手に切ってもいいのですか?

はみ出した枝については、持ち主に切るよう求めても相当の期間内に切らない場合や、持ち主がわからない場合などに、はみ出された側が切れると民法で定められています。根がはみ出している場合は、もともと隣の人が切れるとされています。木そのものを切り倒すことまでは認められていません。

遠方に住んでいて、塀や木の様子を見に行けません。

名古屋空き家相談室の空き家管理では、外まわりプラン月4,000円(税別)で、月1回、建物の外と敷地、草木の様子を確認し、写真付きの報告書をお送りしています。台風や地震のあとの臨時の確認もご依頼いただけます。

名古屋の空き家の塀と庭木は、傾きとひびを確かめることから始めよう

空き家のブロック塀や庭木が倒れて被害が出ると、持ち主は落ち度がなくても責任を負うことがあります。塀の高さ、控え壁、ひびや傾きを確かめ、危ない塀は撤去を考えてください。道路に面した塀なら名古屋市の撤去の助成が使える場合があり、工事の契約前に申請が必要です。庭木は台風の前に手入れをし、保険の補償も確かめておきます。

名古屋の空き家の塀や庭木でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。

この悩み、まず現地を見てお伝えできます

初回の現地確認と相談は無料です。管理を頼むかどうかは、見てから決めてください。

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伊吹株式会社(不動産のイブキ)代表取締役。宅地建物取引士。国土交通大臣(1)第10691号。名古屋市西区を本店に、空き家の管理・活用・解体・売却の相談を受けています。

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