「実家を売りに出したが、東京に住んでいて、内覧のたびに名古屋へ行くのは難しい」「内覧の希望が入ったと連絡があったが、家の中が散らかったままで心配」。遠方から実家を売るとき、買主が家の中を見に来る内覧の対応は、多くの方が気にする点です。
この記事では、遠方に住む売主が内覧に立ち会わずに進める方法、内覧の前に整えておくこと、買主に渡す資料、内覧のあとの報告の受け方を解説します。
この記事の結論
遠方から実家を売るときは、売主が内覧に立ち会う必要はありません。不動産会社に鍵を預け、内覧には不動産会社が立ち会って、買主の質問に答えます。内覧の前には、電気と水道を使える状態にし、換気と掃除、草刈りを済ませておくと、家の印象がよくなります。建物の状態や修理の記録、境界などの資料をそろえて買主に渡し、内覧のあとは、誰が来て何を気にしたかの報告を受けて、売り方や価格を見直す材料にします。
遠方に住んでいても、内覧に立ち会わずに進められる?
最初に、遠方に住む売主の内覧の進め方を確認していきます。
売主の立ち会いは、必要?
空き家の内覧は、売主が立ち会わなくても進められます。むしろ、売主がいない方が、買主は気兼ねなく家の中を見て回れ、気になる点を不動産会社に質問しやすくなります。
不動産会社が内覧に立ち会い、建物の状態や周りの環境について説明します。答えられない質問は、あとで売主に確かめて買主に返事をします。遠方から売る全体の流れは名古屋に一度も行かずに実家の空き家を売るには?で解説しています。
鍵は、どう預ける?
鍵は、売却を任せた不動産会社に預けます。預けるときは、鍵の本数と種類を書いた預かり証をもらい、誰が鍵を管理するか、内覧のほかに使う場面があるかを確かめておきます。
郵送で預ける場合は、追跡できる方法で送ります。鍵の預け方の注意点は空き家の鍵を業者に預けて大丈夫?で解説しています。
内覧の日程は、どう決める?
内覧の希望が入ると、不動産会社が買主と日程を調整します。売主が毎回日程を確かめる必要はありませんが、内覧が入ったことと、その結果は連絡してもらうようにします。
土日や祝日に内覧を希望する買主が多いため、立ち会う不動産会社がその日に対応できるかも、任せる前に確かめておきます。
内覧の前に、何を整えておく?
家の印象をよくするために、内覧の前に整えておきたい点を確認していきます。
電気と水道は、止めない方がいい?
電気を止めていると、照明がつかず、暗い部屋で内覧をすることになります。水道を止めていると、買主は水回りが使えるかを確かめられません。売りに出している間は、電気と水道を使える状態にしておくのがおすすめです。
夏や冬の内覧では、エアコンが使えると、買主が落ち着いて家を見られます。電気と水道の扱いは空き家の電気・水道は解約していい?で解説しています。
換気と掃除は、どこまでする?
閉め切った空き家は、こもったにおいやカビ、ほこりが目立ちます。内覧の前に窓を開けて換気し、床や水回りを掃除しておくと、家の印象が大きく変わります。庭の草が伸びていると、外から見た印象が悪くなるため、草刈りも済ませておきます。
遠方で通えない場合は、管理を頼んでいる会社に、内覧の前の換気や掃除をまとめて頼む方法もあります。換気の考え方は空き家の換気はどのくらいの頻度が必要?で解説しています。
家財が残っていても、内覧できる?
家財が残っていても内覧はできますが、部屋の広さや傷み具合が見えにくくなります。片付けてから売るか、家財を残したまま売るかは、売り出す前に決めておきます。残したまま売る場合は、引き渡しのときに家財をどうするかを、内覧の段階で買主に伝えます。
家財を残したまま売る方法は家財が残ったまま空き家を売る方法で解説しています。
当社の場合
遠方にお住まいの方の売却では、鍵をお預かりして預かり証をお渡しし、内覧には当社が立ち会います。内覧の前の換気や郵便物の確認も、外まわりの見回りを月4,000円、室内の確認を含めて月8,000円(税別)の管理の中でお受けしています。
買主には、何を見せる?
内覧のときに買主に渡したい資料と、伝えておきたいことを確認していきます。
どんな資料をそろえる?
建物の間取り図、建てた時期や増築の記録、雨漏りやシロアリの修理の記録、境界の確認書、固定資産税の額などをそろえておくと、買主は家のことを具体的に考えやすくなります。物件状況の告知書に書いた内容も、内覧のときに説明します。
資料が手元にない場合は、わかる範囲で家族に聞いて、メモにまとめておくだけでも役に立ちます。
悪いところも、伝えた方がいい?
雨漏りの跡や床のきしみなど、気づいている不具合は、内覧のときに隠さず伝えます。あとで買主が気づくと信頼を損ね、売ったあとの責任を問われることもあります。直してから売るか、そのまま伝えて売るかは、売り出す前に決めておきます。
考え方は古い空き家を売ったあとで不具合が見つかったら?で解説しています。
周りの環境は、どう伝える?
買主は、家の中だけでなく、駅やスーパー、学校までの道のり、近所の雰囲気も見ています。長く住んでいた家族だからわかる、日当たりの時間帯や、町内会の様子なども、不動産会社に伝えておくと、内覧のときの説明に生かせます。
内覧のあとは、どうする?
内覧のあとの報告の受け方と、売り方の見直しを確認していきます。
どんな報告を受ける?
内覧のあとは、どんな人が見に来たか、家のどこを気に入り、どこを気にしたか、購入を考えているかを報告してもらいます。報告がない場合は、売主から聞いてかまいません。
内覧が何回あっても申し込みが入らない場合は、同じ点を気にする買主が多くないかを確かめます。価格が理由なのか、家の状態が理由なのかで、打つ手が変わります。
内覧が入らない場合は?
売り出してから内覧の希望がほとんど入らない場合は、広告の写真や載せている情報、価格を見直します。家の中の写真が暗い、片付いていないといった理由で、見に来る前に候補から外されていることもあります。
売れにくいときの考え方は名古屋で売れない空き家はどうする?で解説しています。
当社の場合
内覧のあとは、見に来た方の家族構成や、気に入った点と気にした点を、お電話やメールでお伝えします。内覧が続いても申し込みが入らない場合は、その理由を整理して、価格や見せ方の見直しをご提案します。
内覧が入らない・決まらないとお悩みの方へ
これまでの内覧の反応を整理し、価格や見せ方の見直しをご提案します。遠方の方も電話で進められます。相談は無料です。
遠方からの内覧の対応についてよくある質問
内覧のあとに、鍵の閉め忘れが心配です。
内覧に立ち会った不動産会社が、窓と玄関の施錠を確かめて帰るのが基本です。心配な場合は、内覧のあとに施錠したことを報告してもらうよう頼んでおきます。
近所の人に、売りに出していることを知られたくありません。
広告の出し方を工夫し、看板を立てない、ポータルサイトに番地まで載せないといった方法があります。ただし、広告を控えると買主が見つかりにくくなることもあります。ご近所への伝え方は実家が空き家になったら、ご近所に何を伝える?で解説しています。
内覧の前に、リフォームした方がいいですか?
大きなリフォームは、費用を価格に上乗せできないことも多いため、売る前には控える方が無難です。掃除や換気、草刈りなど、費用をかけずに印象をよくする工夫を優先します。
買主が、家の中の物を欲しいと言っています。
家具や家電を買主が引き継ぎたい場合は、残す物を決めて、売買契約の付帯設備表や引き渡しの条件に書いておきます。口約束にすると、引き渡しのときに行き違いが起きます。引き渡しの準備は実家の引き渡しまでにやることで解説しています。
一度は名古屋に行った方がいいですか?
行かなくても売れますが、売り出す前に一度、家の状態と残す物を自分の目で確かめておくと安心です。来られない場合は、写真や動画で家の中の様子を送ってもらう方法もあります。
遠方からの実家の内覧は、鍵を預けて家の印象を整えることから始めよう
遠方から実家を売るときは、売主が内覧に立ち会う必要はなく、不動産会社に鍵を預けて任せられます。内覧の前には、電気と水道を使える状態にし、換気と掃除、草刈りを済ませ、修理の記録などの資料をそろえます。内覧のあとは報告を受け、反応をもとに価格や見せ方を見直してください。
遠方から名古屋の実家の売却を進めたい方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。