「お盆と正月に帰るたびに片付けているのに、家の中が少しも減っていない気がする」「このペースだと、あと何年かかるのかわからない」と悩む方は少なくありません。帰省のたびの片付けが終わらないのは、頑張りが足りないからではなく、遠方から片付けるときに起きやすい止まり方があるからです。
この記事では、帰省のたびに実家を片付けても終わらない5つの理由と、名古屋の空き家の片付けを、帰省の回数を減らして終わらせる進め方を解説します。
この記事の結論
帰省のたびの片付けが終わらない一番の理由は、家をこの先どうするかが決まっていないため、どこまで片付ければ終わりなのかが決まっていないことです。ほかにも、仕分けの判断で手が止まる、1回の帰省で作業できる時間が短い、ごみを出せる日と帰省の日程が合わない、家族の考えがそろっていないといった理由が重なります。終わらせるには、先に家の行き先を決め、帰省は残す物を選ぶことだけに使い、運び出しは業者に任せるのが近道です。
帰省のたびに片付けても、なぜ終わらない?
まず、片付けが止まる理由を一つずつ確認していきましょう。
理由1 どこまで片付ければ終わりか、決まっていない
片付けが終わらない一番の理由は、ゴールが決まっていないことです。家を売るのか、貸すのか、しばらく持ち続けるのかで、片付けの範囲は大きく変わります。
売るなら家財を残したまま売る方法もあり、持ち続けるなら家具は置いたままで構いません。行き先が決まらないまま片付けを始めると、全部を片付けなければいけない気がして、いつまでも終わりが見えなくなります。
理由2 仕分けの判断で手が止まる
実家の片付けで最も時間がかかるのは、運び出しではなく、残すか捨てるかの判断です。写真や手紙、親の服や趣味の道具は、一つ手に取るたびに思い出がよみがえり、手が止まります。
気持ちのうえで手放せない物を無理に捨てる必要はありません。ただ、判断に迷う物を一つずつ考えていると、帰省の数日はそれだけで終わってしまいます。
理由3 1回の帰省で作業できる時間が短い
帰省の日数のうち、実際に片付けに使える時間は思ったより短いものです。移動の時間、親や親戚への挨拶、墓参り、近所への顔出しを除くと、作業できるのは1日か2日ということも少なくありません。
そのうえ、50代になると、重い家具を運んだり、一日中しゃがんで仕分けをしたりするのは体にこたえます。張り切って始めても、2日目には疲れて作業が進まなくなりがちです。
理由4 ごみを出せる日と帰省の日程が合わない
名古屋市では、家庭のごみは分別して決められた収集日に出し、一度に大量に出さないよう求められています。家具や布団などの粗大ごみは申し込みが必要で、収集は地域ごとに月1回、申し込みは収集日の7日前までです。
そのため、帰省中にまとめたごみを出しきれず、次の帰省まで家の中に置いたままになることがあります。袋に詰めたごみが玄関に積み上がり、片付けたはずの家がかえって散らかって見えるのは、遠方からの片付けでよく起きることです。
理由5 家族の考えがそろっていない
兄弟姉妹の誰か一人が片付けを担っていると、あとから「あれは残してほしかった」と言われるのが不安で、思い切って処分できなくなります。親が施設に入っていて健在な場合は、なおさら勝手に捨てにくくなります。
手伝ってくれない兄弟への不満が積もり、片付けそのものが気の重い作業になることもあります。家族の考えがそろわないままでは、一人で頑張っても片付けは進みません。
当社の場合
帰省のたびの片付けが終わらないというご相談では、まず、片付けの前に家をこの先どうするかをお聞きしています。売るなら家財を残したまま売れるか、持ち続けるならどこまで片付ければ管理に困らないかを、家の状態を見てお伝えします。行き先が決まると、片付けの範囲が絞られ、帰省の回数も見えてきます。
帰省のたびの片付けに疲れている方へ
家の行き先を先に決め、どこまで片付ければよいかを現地を見てお伝えします。遠方の方も電話と写真で進められます。現地確認は無料です。
片付けを終わらせるには、何から変える?
止まる理由がわかったら、進め方を変えていきます。
家の行き先を、片付けより先に決めるには?
家の行き先は、売った場合の価格の目安と、持ち続けた場合の年間の維持費を比べると決めやすくなります。どちらも、片付けが終わっていなくても調べられます。
相続した家であれば、税金の特例の期限も判断の材料になります。相続から3年前後に期限が集まっていることは空き家は何年まで放置していい?で、維持費の計算の仕方は空き家を持ち続けると年間いくらかかる?で解説しています。
帰省では、何をすればいい?
帰省の時間は、自分にしかできない作業だけに使います。自分にしかできないのは、残す物を選ぶこと、書類や貴重品を探すこと、家族で話し合うことの3つです。
運び出しや分別、ごみの処分は、業者に任せられる作業です。残す物を選んで印をつけておき、それ以外を業者にまとめて運び出してもらえば、帰省の回数は大きく減らせます。取り出す物は実家の片付けで必ず取り出す物リストにまとめています。
迷う物は、どう扱えばいい?
迷う物は、その場で決めずに段ボールにまとめて自宅に送ります。写真や手紙、親の思い出の品は、時間のあるときに自宅で選べば、帰省の作業は止まりません。
送る量が多すぎると、今度は自宅が片付かなくなるため、段ボールの数を先に決めておくと歯止めになります。仏壇や遺影の扱いは実家の仏壇・神棚・遺影はどう処分する?で解説しています。
ごみの処分は、どうすれば早く済む?
自分たちで処分するなら、名古屋市の焼却工場などに車で持ち込む方法があり、10キログラムごとに270円で、収集日を待たずに処分できます。まだ使える家具や家電は、西区、港区、守山区にあるジモティースポット名古屋に無料で持ち込めます。
家財の量が多い場合は、名古屋市の許可を持つ業者に頼むほうが、帰省の回数と体の負担を考えると結果的に早く済みます。業者の選び方は名古屋で遺品整理・片付け業者を選ぶには?で解説しています。
次の帰省の前に、準備しておくことは?
帰省してから段取りを考えると、それだけで1日が終わります。出発の前に済ませておきたいことを確認していきましょう。
帰省の前に、業者の予定を押さえておく
業者に見積もりや作業を頼むなら、帰省の日程が決まった時点で予約しておきます。お盆や年末は依頼が集中しやすく、帰省してから連絡しても、滞在中に来てもらえないことがあります。
見積もりのときに家の中を一緒に見られれば、残す物と運び出す物をその場で伝えられ、作業の当日に立ち会えなくても話が食い違いにくくなります。
電気と水道が使えるかを確かめておく
空き家の電気や水道を止めていると、照明がつかない、掃除ができない、トイレが使えないといったことで作業がはかどりません。帰省の前に、契約が続いているか、止めているなら再開の手続きが必要かを確かめておきます。
電気と水道を残しておくかどうかの考え方は空き家の電気・水道は解約していい?で解説しています。
家族で、誰が何をするかを決めておく
兄弟姉妹で帰省するなら、出発の前に、誰がどの部屋を見るか、誰が書類を探すか、誰が業者とやりとりするかを決めておきます。現地で話し合いから始めると、作業の時間がさらに短くなります。
帰省できない家族には、残したい物の希望を事前に聞いておき、写真で確認してもらう方法もあります。家族の考えを先にそろえておくことが、片付けを止めないための一番の準備です。
遠方に住んだまま、片付けを任せるには?
帰省できない間にも片付けを進める方法があります。
立ち会わずに、業者に片付けを頼める?
はい、鍵を預ければ、立ち会わずに業者に作業してもらうこともできます。ただし、知らない業者に鍵を預けて家の中に入ってもらうのは不安だという方も多くいます。
その場合は、信頼できる親族や、空き家の管理を頼んでいる会社に立ち会ってもらい、作業前後の写真を送ってもらう方法があります。残す物に印をつけておけば、立ち会う人が判断に迷うこともありません。
片付けの費用を先に用意できないときは?
家を売ると決めている場合は、片付けの費用を売却代金から払う方法があります。決済の日に業者へ払う、家財を残したまま売る、手付金を充てるといった方法です。
手元のお金がないからと片付けを先延ばしにするより、売却と一緒に進めたほうが、帰省の回数も費用の負担も減ります。詳しくは実家の片付け費用は売却代金から払える?で解説しています。
片付けが終わるまでの間、家はどうする?
片付けが終わるまでの間も、家の換気や雨漏りの確認は必要です。片付けに気を取られて管理が後回しになると、次の帰省のときに押入れがカビだらけになっていた、ということも起きます。
帰省の間隔が空く場合は、その間の見回りを頼んでおくと、片付けを再開したときに余計な作業が増えません。遠方からの管理の方法は東京・横浜から名古屋の実家を管理する方法で解説しています。
当社の場合
遠方にお住まいの方には、帰省の日程に合わせて、名古屋市の許可を持つ業者の作業日を組むようにしています。帰省中は残す物を選ぶことに集中していただき、運び出しは帰られたあとに業者が行い、当社が1回3,000円で立ち会って作業前後の写真をお送りします。片付けが終わるまでの間の見回りは、外まわりプラン月4,000円からお受けしています。
帰省のたびの片付けについてよくある質問
何回帰省すれば、片付けは終わりますか?
家財の量と、自分で行う作業の範囲によって変わります。すべてを家族だけで行うと、何年もかかることがあります。一方、帰省を残す物を選ぶことと書類探しに絞り、運び出しを業者に任せれば、1回か2回の帰省で終わるケースもあります。まずは家の中の量を見て、どこまでを自分で行うかを決めることが先です。
自分で片付けるのと業者に頼むのでは、どちらが安いですか?
お金だけを比べれば、自分で片付けるほうが安くなる傾向があります。ただし、遠方から帰省する交通費と、帰省の回数、作業に使う時間を合わせて考えると、業者に頼むほうが結果的に負担が少ないこともあります。帰省1回あたりの交通費に回数を掛けて、業者の見積もりと比べてみてください。
親が施設に入っていて健在です。家財を処分してもいいですか?
家財の持ち主は親なので、親の了解を取ってから処分するのが基本です。親が判断できる状態であれば、残したい物を聞き、それ以外の処分について了解をもらっておきます。親が施設に入ったあとの実家の扱いは親が施設に入った。実家を「売る・貸す・置いておく」どれが正解かで解説しています。
兄弟が片付けを手伝ってくれません。どうすればいいですか?
作業を手伝ってもらうのが難しい場合は、費用の負担や、残したい物の希望を期限までに出してもらうなど、別の形で関わってもらう方法があります。片付けの費用を売却代金から差し引いてから分けると決めておけば、作業を担った人だけが負担を抱えることも防げます。
片付けが終わっていなくても、売却の相談はできますか?
はい、ご相談いただけます。家財が残ったままでも売れる家は多く、片付けの範囲を決めるためにも、片付けの前にご相談いただくのがおすすめです。名古屋空き家相談室では、電話と写真で家の状態をお聞きし、必要に応じて鍵をお預かりして現地を確認します。
名古屋の実家の片付けは、家の行き先を決めることから始めよう
帰省のたびの片付けが終わらないのは、家の行き先が決まっていない、仕分けで手が止まる、作業の時間が短い、ごみを出せる日が合わない、家族の考えがそろっていないといった理由が重なるからです。先に家の行き先を決め、帰省は残す物を選ぶことだけに使い、運び出しは業者に任せれば、帰省の回数は大きく減らせます。
名古屋の実家の片付けが終わらずにお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。