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遠方からの空き家

東京・横浜から名古屋の実家を管理する方法。年1回の帰省では足りない理由

この記事の結論

年1回の帰省で空き家を保つのは無理です。排水口の水は1〜2か月で乾き、草は夏に月単位で伸び、ポストは数週間で溢れます。帰省のたびに「前より傷んでいる」と感じるのはそのためです。遠方から名古屋の実家を管理する方法は、自分で通う・親族に頼む・便利屋に頼む・不動産会社に頼むの4つで、交通費と時間を計算すると、月1回の管理を頼む方が安く済むことがほとんどです。契約も鍵の受け渡しも、名古屋に来ずにできます。

名古屋空き家相談室へのご相談は、関東・関西にお住まいの方からが多くあります。就職や結婚で名古屋を離れ、親の家だけが残った、というケースです。「年に1〜2回帰って、窓を開けて草を抜いている」という方がほとんどで、それで足りているかというと、足りていません。なぜ足りないのか、どうすればいいのかを整理します。

年1回の帰省で起きていること

帰省の間隔が空くと、家の中では次のことが順番に起きます。

経過 家で起きること
数週間 ポストにチラシが溢れる。周囲に「人がいない家」と分かる
1〜2か月 排水口の水(封水)が乾き、下水の臭いと虫が室内に上がる
梅雨〜夏 閉め切った室内でカビが広がる。草が月単位で伸び、庭木が隣地に越境する
半年 ご近所から区役所に「草木」「ごみ」の連絡が入ることがある。雨どいに落ち葉が詰まり、外壁に水がまわる
1年 畳・壁紙にカビ跡、押入れの湿気で家財が傷む。「売るときの価格」「貸すための工事費」の両方が悪くなる

帰省した日に窓を開けて掃除をすると、その日はきれいになります。ただ、翌月にはまた同じ状態に戻っています。空き家の傷みは「1回まとめて」では止まらず、「月1回少しずつ」でしか止まりません。

当社の場合

遠方のお客様の現地確認で最初に見るのは、排水口・ポスト・庭木の3点です。この3つの状態で、何か月人が入っていないかがだいたい分かります。写真でお送りすると「思ったより進んでいた」とおっしゃる方が多いです。

遠方から管理する4つの方法と費用

1. 自分で通う

東京・横浜から名古屋は新幹線で片道1時間半〜2時間、往復の交通費は2万円前後です。月1回通えば年24万円前後と、まる1日の休みが12日分。これに現地での作業と食事が加わります。年2回に減らすと費用は下がりますが、上の表の通り、2回では家は保てません。

2. 親族に頼む

名古屋に残っている親族がいれば、いちばん安く済みます。ただ、「月1回見に行って、窓を開けて、水を流して、写真を送る」を何年も続けてもらうのは、親族にとって負担です。最初は快く引き受けてくれても、半年で間隔が空くことが多く、頼んだ側も催促しにくくなります。お礼をどうするかで気まずくなる話もよく聞きます。

3. 便利屋・シルバー人材センターに頼む

草刈りやポストの整理など、作業単位で頼めます。費用も比較的安いです。ただ、「毎月決まった項目を確認して写真で報告する」という継続の仕組みは持っていないことが多く、頼むたびに手配が要ります。鍵を預けて室内に入ってもらう場合、誰がどう管理するかの取り決めも曖昧になりがちです。

4. 不動産会社(空き家管理)に頼む

月1回の巡回・通水・換気・写真付き報告が定型になっていて、鍵は宅地建物取引業者としての管理体制のもとで預かります。当社の場合、外まわりプランが月4,000円、室内プランが月8,000円(税別)で、年間では4万8,000円〜9万6,000円。自分で通う交通費より安く、休みも使いません。将来「売る」「貸す」となったとき、毎月見ていた担当者がそのまま進められるのも、不動産会社に頼む違いです。

方法 年間の費用の目安 継続しやすさ 売る・貸すへのつながり
自分で月1回通う 交通費だけで20万円超+休み12日 続かないことが多い 自分で業者を探す
親族に頼む お礼次第 半年で間隔が空きがち 自分で業者を探す
便利屋 作業ごと 毎回手配が要る 自分で業者を探す
不動産会社の空き家管理 4万8,000〜9万6,000円(税別) 毎月自動で巡回・報告 同じ担当者が続けて対応

一度も名古屋に来ずに管理を始める手順

「契約のために一度は行かないと」と思われる方が多いですが、必要ありません。当社では次の流れで、遠方のまま始められます。

  1. 電話かフォームでご連絡:家の場所(区名まで)、空いてからの期間、鍵の有無、気になっていることを教えてください。
  2. 当社が現地を無料で確認:外観・敷地・ポスト・庭木を見て、写真をメールでお送りします。鍵があれば室内も見ます。
  3. 電話で結果と提案をお伝え:今の状態、先にやること(草刈りなど)、どちらのプランが合うか。「今は管理しなくて大丈夫」とお伝えすることもあります。
  4. 書類を郵送で契約:契約書を郵送し、返送いただきます。
  5. 鍵は書留で:室内プランの場合、鍵を書留でお送りいただくか、名古屋のご親族からお預かりします。預り証をお送りします。
  6. 翌月から巡回・報告:毎月、写真付きの報告書がメールで届きます。郵送も可。送り先は複数指定できます(東京のご長男にメール、名古屋のお母様に郵送、など)。

当社の場合

横浜・東京・大阪のお客様は、ほぼ全員がこの流れで、一度も来られずに始めています。帰省のときに合わせて担当がお会いすることもできますが、必須ではありません。報告書は「見に行かなくても分かる」ことを目的に、前回との違い(草の伸び、新しいしみ、ご近所の声)を必ず書いています。

遠方にお住まいで、名古屋の実家が気になっている方へ

まず当社が現地を見て、写真と電話で今の状態をお伝えします。来ていただく必要はなく、費用もかかりません。

遠方の方が、管理と一緒に決めておくといいこと

  • 郵便物の扱い:ポストの整理は巡回で行いますが、重要そうな郵便物(市役所・税務署・保険会社)は写真でお知らせし、必要なものは転送します。日本郵便の転居届を出しておくと、そもそも実家に届かなくなります。
  • ご近所への連絡先:隣家に「何かあればここに」と当社の連絡先をお伝えしておくと、苦情が区役所に行く前に当社に来ます。
  • 火災保険:空き家向けの保険に切り替えが必要なことがあります。契約内容の確認はご相談時に一緒に行います。
  • 光熱費:水道は残し、ガスは止め、電気は設備次第です。空き家の電気・水道は解約していい?で詳しく書いています。
  • 将来の方針の仮決め:「売る・貸す・置いておく」を今決める必要はありませんが、「半年後にもう一度考える」と期限だけ決めておくと、先延ばしになりません。

まとめ:相談すると何が分かるか

年1回の帰省では、名古屋の実家は保てません。遠方から保つ方法は月1回の管理を誰かに頼むことで、交通費と時間を計算すると、不動産会社に頼む方が安く、続きます。契約も鍵の受け渡しも、名古屋に来ずにできます。

名古屋空き家相談室にご相談いただくと、次のことが分かります。

  • 今の家の状態(写真で)と、何か月人が入っていない状態か
  • 先にやること(草刈り・片付け・光熱費の整理)があるか
  • どちらのプランが合うか、年間いくらかかるか
  • 将来売る・貸すときに、遠方のまま進める手順

初回の現地確認と相談は無料です。次の帰省を待たずに、ご連絡ください。

この悩み、まず現地を見てお伝えできます

初回の現地確認と相談は無料です。管理を頼むかどうかは、見てから決めてください。

akiya-ibuki

伊吹株式会社(不動産のイブキ)代表取締役。宅地建物取引士。国土交通大臣(1)第10691号。名古屋市西区を本店に、空き家の管理・活用・解体・売却の相談を受けています。

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