「実家の雨漏りを近所の人から知らされたが、すぐには名古屋に行けない」「修理を頼みたいが、名古屋の業者を知らず、見積もりにも立ち会えない」。遠方に住んでいると、空き家の実家に不具合が出ても、業者を探すところから手間がかかります。直さずに放っておくと傷みが広がり、近所に迷惑をかけることもあります。
この記事では、遠方に住む人が名古屋の実家の修理を頼むときに、直すかどうかの考え方、業者の探し方、見積もりと工事の進め方を解説します。
この記事の結論
修理を頼む前に、実家を今後も持ち続けるのか、売るのかを考え、直す範囲を決めます。雨漏りや水漏れ、割れた窓など、放っておくと傷みや被害が広がるものは、応急の処置を先に済ませます。業者は名古屋の地元の会社から2〜3社に見積もりを頼み、工事の内容ごとの金額で比べます。見積もりや工事には、家族や管理を頼んでいる会社が立ち会い、工事の前と後の写真をもらって確かめます。突然訪ねてくる業者や、火災保険で無料になると勧める業者には気をつけ、契約は書面で交わします。
まず、直すかどうかを決める?
最初に、修理を頼む前に考えておくことを確認していきます。
すぐに直すべき不具合は?
雨漏りや水漏れは、放っておくと柱や床が腐り、カビやシロアリの原因にもなります。割れた窓や壊れた鍵は、雨が吹き込んだり、人が入り込んだりするおそれがあります。外壁や屋根の一部がはがれかけている場合は、落ちて人や隣の家に被害を出すこともあるため、早めの対応が必要です。雨漏りを放っておいた場合の変化は空き家の雨漏りを放置するとどうなる?で解説しています。
直すか、売るかを先に考える
実家を売る予定がある場合、大きな修理をしても、かけた費用ほど価格が上がらないことがあります。一方、自分や家族が使う予定がある場合や、貸す予定がある場合は、傷みが広がる前に直す方が、あとの費用が少なく済みます。どちらにするかで、直す範囲が変わります。考え方は空き家を直して貸すか、そのまま売るか?で解説しています。
応急の処置と、本格的な修理を分ける
売るか持ち続けるかがすぐに決まらない場合は、被害が広がらないための応急の処置だけを先に頼みます。屋根にシートをかける、割れた窓に板を張る、水道の元栓を閉めるといった処置です。本格的な修理は、今後の方針が決まってから考えます。
遠方から、業者をどう探す?
名古屋から離れていても業者を選べるよう、探し方と比べ方を確認していきます。
業者は、どう探す?
遠方からでも、実家の近くで営業している名古屋の地元の会社を選ぶと、何かあったときに来てもらいやすくなります。親が以前に頼んでいた工務店や設備の会社がわかれば、まず相談してみます。近所の人や、実家の管理を頼んでいる会社に、地元の業者を聞く方法もあります。
見積もりは、何社から取る?
2〜3社に見積もりを頼み、工事の内容ごとの金額で比べます。「一式」とだけ書かれた見積もりは、何が含まれているかがわからないため、内訳を出してもらいます。遠方の場合は、現地を見たときの写真も一緒に送ってもらうと、見積もりの内容を確かめやすくなります。
見積もりのとき、誰が立ち会う?
業者に家の中を見てもらうには、鍵を開けて立ち会う人が必要です。名古屋の近くに住む家族や、管理を頼んでいる会社に立ち会いを頼みます。業者に鍵を預ける場合は、預ける期間と返し方を決めておきます。鍵を預けるときの注意は空き家の鍵を業者に預けて大丈夫?で解説しています。
訪ねてくる業者に気をつける
台風や地震のあとには、「屋根が壊れている」と突然訪ねてくる業者が増えます。空き家の近くで声をかけられた家族や、近所の人から連絡が来ることもあります。その場で契約せず、ほかの業者の見積もりと比べてから決めます。台風や地震のあとの確認と、業者の注意点は台風・地震のあと、空き家で確認すべき5か所で解説しています。
火災保険は、使える?
台風や大雪による壊れ、水道管の破裂による水漏れなどは、加入している火災保険の内容によって、修理の費用が支払われる場合があります。ただし、古くなって傷んだことが原因の場合は、対象になりません。「保険で無料で直せる」と勧める業者には気をつけ、保険の請求は自分で保険会社に相談します。空き家の火災保険の考え方は空き家の火災保険に入れないと言われたらで解説しています。
当社の場合
遠方の方の実家では、業者が見積もりや工事に来るときの立ち会いを1回3,000円でお受けしています。見回りは外まわりを月4,000円(税別)から、室内を月8,000円(税別)からお受けし、雨漏りの跡や割れた窓などに気づいたら、写真付きの報告書でお伝えします。
工事の進め方と、支払いは?
業者を決めたあとの契約、工事の確かめ方、支払いを確認していきます。
契約は、書面で交わす
工事の内容、金額、工事の期間、工事のあとの保証を、書面で確かめてから頼みます。電話だけで頼むと、あとで内容や金額の行き違いが起きやすくなります。業者が訪ねてきてその場で契約した場合などは、クーリング・オフの対象になることがあります。
工事の前と後の写真をもらう
遠方からは工事の様子を見られないため、工事の前、途中、後の写真をもらう約束をしておきます。屋根の上や床下など、自分では見られない場所の工事ほど、写真で確かめることが欠かせません。工事が終わったら、立ち会った人にも仕上がりを見てもらいます。
支払いは、どうする?
支払いは、工事が終わり、写真や立ち会いで仕上がりを確かめてから振り込むのが基本です。工事の前に代金の多くを求める業者には注意します。遠方からの支払いの段取りは遠方から実家の固定資産税や公共料金を払うにはで解説しています。
近所への挨拶は?
工事で車を止めたり、音が出たりする場合は、業者に近所への挨拶を頼むか、家族が電話や手紙で伝えておきます。ふだん実家の様子を気にかけてくれている近所の人には、工事の予定を知らせておくと安心してもらえます。伝え方は実家が空き家になったら、ご近所に何を伝える?で解説しています。
当社の場合
修理をするか売るかで迷っている方には、直してから売る場合と、そのまま売る場合の手取りを比べてお伝えします。修理の費用をかけずに手放したい方には、買取のご相談もお受けしています。
遠方からの実家の修理についてよくある質問
遠方から名古屋の実家の修理を頼むときに、よく聞かれる質問をまとめました。
小さな修理だけでも、頼めますか?
網戸や雨どいの一部など、小さな修理は、地元の工務店や便利屋が受けていることがあります。工事の金額が小さいと、遠くの会社には来てもらいにくいため、実家の近くの業者に頼むのが向いています。
名古屋市の補助は使えますか?
耐震の改修など、条件に合う工事には、名古屋市の補助がある場合があります。補助の多くは工事を始める前の申請が必要なため、業者を決める前に確かめます。耐震の補助の考え方は旧耐震の空き家は売れる?で解説しています。
シロアリの被害が見つかりました。
シロアリの被害は、床下の柱や土台に広がっていることがあるため、駆除と修理の両方の見積もりを取ります。売る予定がある場合の考え方は空き家のシロアリ被害。見つけたら直す?そのまま売る?で解説しています。
工事の様子を、離れた場所から見たいです。
写真のほか、立ち会う家族や業者にビデオ通話をつないでもらう方法があります。工事の前に、どの場所を映してほしいかを伝えておくと、確かめたいところを見られます。
直さずに売っても大丈夫ですか?
不具合を直さずに売る場合は、雨漏りや水漏れなど、知っている不具合を買主に伝えて売ります。伝えずに売ると、あとで責任を問われることがあります。考え方は古い空き家を売ったあとで不具合が見つかったら?で解説しています。
遠方からの実家の修理は、直すか売るかを決めて、地元の業者を比べることから始めよう
遠方から実家の修理を頼むときは、実家を持ち続けるか売るかを考えて直す範囲を決め、傷みが広がるものは応急の処置を先に済ませます。名古屋の地元の業者2〜3社から内訳のわかる見積もりを取り、見積もりや工事には家族や管理を頼んでいる会社に立ち会ってもらってください。契約は書面で交わし、工事の前と後の写真で仕上がりを確かめてから支払います。
名古屋の実家の修理や管理を遠方からどう進めるかでお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。