「母が大事にしていた着物がたくさんあるけれど、売れるのだろうか」「家具や家電を全部捨てるのはもったいない気がする」と迷う方は少なくありません。実家の片付けでは、物を一つずつ売るか捨てるか考えているうちに手が止まり、結局なかなか進まないということがよく起こります。
この記事では、実家の家具や家電、着物などに値段がつくかどうかの目安、買取を頼むときの業者の選び方と注意点、売れない物の名古屋市での処分の仕方、家財を相続財産としてどう扱うかを解説します。
この記事の結論
実家の家財のうち値段がつきやすいのは、比較的新しい家電、ブランドの家具、貴金属や時計、状態のよい骨董や美術品などで、古い大型の家具や婚礼家具、一般的な食器や布団は値段がつかないことが多くあります。買取を頼むときは、古物商の許可を持つ業者を選び、突然訪ねてきて買取を持ちかける業者には応じないことが大切です。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は名古屋市の粗大ごみに出せないため、売れなければ家電リサイクル法に沿って処分します。家財も相続財産なので、値段がつきそうな物は、兄弟姉妹と相談してから売るようにします。
実家の家財は、どれくらい売れる?
最初に、値段がつきやすい物とつきにくい物を確認していきましょう。
値段がつきやすい物は?
値段がつきやすいのは、製造から年数がたっていない家電、ブランドや作家の家具、金やプラチナなどの貴金属、ブランドの時計やバッグ、状態のよい骨董品や美術品、未使用の贈答品などです。
貴金属は、デザインや状態にかかわらず、素材の重さで値段がつくことが多くあります。古い指輪やネックレス、記念のメダルなども、捨てる前に確かめる価値があります。
値段がつきにくい物は?
昔ながらの大きなたんすや婚礼家具、古いソファー、一般的な食器、布団や衣類、製造から年数がたった家電は、値段がつかないことが多くあります。今の住まいに合わない大きさの家具は、買い手が少ないためです。
親にとっては高価だった物でも、今の中古の市場では値段がつかないことがあります。思い出と市場の値段は別のものと考え、売れない物は処分の方法を考えるほうが、片付けは進みます。
着物は売れる?
着物は、産地や作家を示す証紙がある、絹で状態がよい、仕立てたばかりで着た回数が少ないといった物は、値段がつくことがあります。一方、シミやカビ、虫食いがある物や、化学繊維の物は、値段がつきにくくなります。
購入したときの値段に比べると、買取の値段は大きく下がることが多いため、期待しすぎないことも大切です。家族で着る、仕立て直して小物にする、形見として分けるといった方法もあります。
買取を頼むときは、どう選ぶ?
買取業者を選ぶときに確かめたい点です。
古物商の許可は、なぜ大事?
中古の品物を買い取って売る業者は、都道府県の公安委員会から古物商の許可を受ける必要があります。許可番号を店やホームページに示しているかを確かめてください。
許可を持っていない業者は、買い取った物の扱いに責任を持たないおそれがあります。片付け業者に買取も頼む場合は、古物商の許可と、名古屋市の一般廃棄物収集運搬業の許可の両方があるかを確かめます。業者の選び方は名古屋で遺品整理・片付け業者を選ぶには?で解説しています。
突然訪ねてくる買取業者には、どう対応する?
自宅に訪ねてきて物を買い取る訪問購入は、特定商取引法で規制されています。頼んでいないのに業者が訪ねてきて買取を勧めることは禁止されており、契約しても、書面を受け取ってから8日以内であればクーリング・オフができます。
この8日の間は、品物を業者に渡すことを断ることもできます。「不用品を何でも買い取ります」と電話をかけてきて、訪問したあとで貴金属や着物を安く買い取ろうとする例もあるため、自分から頼んだ業者以外には応じないようにしてください。
何社に見てもらえばいい?
値段がつきそうな物があれば、複数の業者に見てもらうと、値段の目安がわかります。着物、骨董品、ブランド品などは、それぞれを専門に扱う業者のほうが、価値を見極めてもらいやすくなります。
ただし、物の数が多い場合、一つずつ業者を探して売るのは時間がかかります。値段がつきそうな物だけを専門の業者に見てもらい、残りは片付け業者にまとめて任せる、といった分け方が現実的です。
当社の場合
当社は不動産会社のため、家財の買取は行っていません。実家の片付けのご相談では、名古屋市の許可を持つ片付け業者をご紹介し、値段がつきそうな物があれば買取も含めて見積もりを取れるよう段取りをお手伝いします。遠方にお住まいの方には、業者の作業の立ち会いを1回3,000円でお受けし、作業前後の写真をお送りしています。
売れない物は、名古屋でどう処分する?
値段がつかなかった物の処分の仕方を確認していきます。
家電は、どう処分する?
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、家電リサイクル法の対象で、名古屋市の粗大ごみには出せません。買い替える店や購入した店に引き取ってもらうか、リサイクル料金を払って指定された引き取り場所に持ち込みます。
パソコンは、メーカーによる回収の仕組みがあり、市の粗大ごみでは収集されません。中に親の個人情報が残っていることがあるため、データを消してから処分します。小さな家電は、名古屋市の小型家電回収ボックスに出せるものもあります。
家具や布団は、どう処分する?
名古屋市では、2026年10月から、45リットルの指定袋に入らない物が粗大ごみの対象になっています。たんすやソファー、布団などは、粗大ごみとして申し込み、決められた日に出します。収集は地域ごとに月1回で、申し込みは収集日の7日前までです。
車を出せる場合は、名古屋市の処理施設に自分で持ち込むこともでき、料金は10キログラムごとに270円です。量が多い場合は、名古屋市の許可を持つ業者にまとめて頼むほうが早く済みます。
車や自転車は、どうする?
親名義の車は、売るにも廃車にするにも、相続の手続きをしてから名義を変える必要があります。車検証と、相続人であることがわかる戸籍などを用意し、運輸支局で手続きします。中古車の買取業者や販売店に頼むと、手続きを手伝ってもらえることが多くあります。
自転車は、名古屋市の粗大ごみとして出せ、処理手数料は1台1,000円です。乗れる状態であれば、ジモティースポット名古屋などで引き取ってもらえることもあります。
まだ使える物は、ほかに行き先はある?
まだ使える家具や家電は、名古屋市と連携して不用品を引き取るジモティースポット名古屋に持ち込む方法があります。西区、港区、守山区にあり、処理手数料はかかりません。
ほかにも、知人や近所の人に譲る、地域の福祉施設や団体に寄付するといった方法もあります。寄付を受け付けている物は団体ごとに違うため、事前に確かめてください。
家財を売るときに、気をつけることは?
家財を売る前に、家族の間で確かめておきたいことです。
家財は、勝手に売ってもいい?
亡くなった親の家財は、相続財産です。値段がつきそうな物を、相続人の一人が勝手に売ると、ほかの兄弟姉妹ともめる原因になります。
貴金属や着物、骨董品など値段がつきそうな物は、売る前に兄弟姉妹に伝え、形見として残したい人がいないかを確かめます。売ったお金をどう分けるかも、あわせて決めておきます。
相続放棄を考えているなら?
相続放棄を考えている場合は、家財を売ってはいけません。亡くなった人の財産を処分すると、相続を認めたとみなされ、放棄できなくなることがあるためです。
値段のつく物を売るのは、相続するかどうかを決めてからにしてください。考え方は相続放棄すれば空き家の管理はしなくていい?で解説しています。
家財を残したまま、家ごと売ることもできる?
はい、家財を一つずつ売ったり処分したりせずに、家財を残したまま家ごと売る方法もあります。家財が残ったままでも引き取る買取の会社に売れば、片付けの手間がかかりません。その分、片付けの費用は買取の価格から差し引かれます。
家財の量が多い家ほど、自分で片付ける手間と費用、家財ごと売る場合の価格を比べてから決めると、手元に残るお金と時間の両方を考えて選べます。考え方は家財が残ったまま空き家を売る方法で解説しています。
当社の場合
家を売る予定の方には、家財を売ったり処分したりしてから売る場合と、家財を残したまま家ごと売る場合の手取りを比べてお伝えします。片付けてから売る場合は、片付けの費用を決済の日に売却代金から払えるよう、業者との支払いの時期を調整します。片付けと売却を一つの窓口で進められます。
家財を片付けてから売るか、残したまま売るか迷っている方へ
片付けてから売る場合と、家財ごと売る場合の手取りを比べてお伝えします。遠方の方も電話と写真で進められます。相談は無料です。
実家の家財の買取についてよくある質問
写真を送るだけで、値段を出してもらえますか?
写真で目安の値段を出してくれる業者もあります。ただし、着物や骨董品、貴金属などは、実物を見ないと正確な値段がわからないことが多く、写真の値段と実際の値段が違うこともあります。目安として受け取り、最終的な値段は実物を見てもらってから決めてください。
古い家電でも、引き取ってもらえますか?
値段がつかなくても、家電リサイクル法の4品目は、リサイクル料金と運搬の費用を払えば引き取ってもらえます。それ以外の家電は、名古屋市の粗大ごみや小型家電回収ボックス、許可を持つ業者で処分します。無料で何でも引き取るとうたう回収業者は、許可を持っていないことがあるため注意してください。
着物は、どこに売ればいいですか?
着物を専門に扱う買取業者に見てもらうのが一般的です。証紙や、購入したときの箱、たとう紙があれば一緒に見せると、産地や価値がわかりやすくなります。シミやカビがあっても、念のため見てもらう価値はあります。
売ったお金は、確定申告が必要ですか?
家具や衣類など、生活に使っていた物を売ったお金には、原則として税金はかかりません。ただし、1点が30万円を超える貴金属や骨董品、美術品などを売った場合は、税金がかかることがあります。高価な物を売った場合は、税務署や税理士に確認してください。
片付けと売却を、まとめて相談できますか?
はい、ご相談いただけます。名古屋空き家相談室では、家財の片付けは名古屋市の許可を持つ業者をご紹介し、家の売却は当社がお受けしています。片付けてから売るか、家財ごと売るかの比較から一緒に考えます。
名古屋の実家の家財は、値段がつく物とつかない物を分けることから始めよう
実家の家財は、新しい家電や貴金属、状態のよい骨董品などは値段がつくことがありますが、古い大型家具や一般的な食器は値段がつかないことが多くあります。値段がつきそうな物だけを古物商の許可を持つ業者に見てもらい、残りは名古屋市の粗大ごみや許可業者で処分すると、片付けが進みます。家財も相続財産なので、売る前に兄弟姉妹と相談してください。
名古屋の実家の家財の片付けや、家の売却でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。