「実家の物置から、使いかけの灯油のポリタンクが出てきた」「台所の下に、スプレー缶やカセットボンベがたくさん残っている」。実家の片付けでは、ふつうのごみとして出せない物が見つかります。出し方を間違えると、収集車や工場の火事の原因になり、灯油のように名古屋市では収集しない物もあります。
この記事では、名古屋の実家の片付けで出てくる灯油やスプレー缶などの、危ない物や出し方が決まっている物の処分の仕方を解説します。
この記事の結論
スプレー缶、カセットボンベ、使い捨てライターなどは、名古屋市では発火性危険物として、中身を使い切り、穴をあけずに、可燃ごみの日に可燃ごみとは分けて出します。電池は端子にテープを貼り、プラスチック資源の日に分けて出します。灯油やガソリンは市では収集しないため、販売店やガソリンスタンドに相談します。消火器、プロパンガスのボンベ、車のバッテリーなども、市では収集しない物です。片付けの前に、物置や台所の下などから危ない物を先に集めておくと、作業が安全に進みます。
まず、どこに危ない物がある?
最初に、実家の中で危ない物が見つかりやすい場所と、集め方を確認していきます。
見つかりやすい場所は?
灯油のポリタンクや石油ストーブは、物置や玄関、勝手口のまわりによくあります。スプレー缶やカセットボンベは台所の下や洗面所に、ペンキや農薬、殺虫剤は物置や車庫に残っていることが多くあります。仏壇のまわりには、ライターやマッチが置かれていることもあります。
片付けの前に、先に集める
危ない物は、ほかの物と一緒に袋に詰めてしまうと、あとから分けるのが難しくなります。片付けを始める前に、家の中を一回りして、危ない物だけを一か所に集めておきます。集めた物は、直射日光の当たらない、火の気のない場所に置きます。片付けの前に取り出しておく物は実家の片付けで必ず取り出す物リストで解説しています。
中身が残っているときは?
長く置かれていたスプレー缶や灯油は、中身が残っていることがよくあります。缶がさびていたり、ふくらんでいたりする物は、無理に中身を出そうとせず、相談先に聞いてから扱います。
名古屋市では、どう出す?
名古屋市の分け方と出し方を、物ごとに確認していきます。
スプレー缶やカセットボンベは?
スプレー缶、カセットボンベ、キャンプ用のボンベは、名古屋市では発火性危険物として扱います。中身を使い切り、穴はあけずに、資源用の指定袋か、45リットル以内の無色透明の袋に入れます。可燃ごみの日の朝8時までに、可燃ごみとは分けて、見えやすいように出します。中身を使い切れない場合は、区の環境事業所に相談します。
ライターや固形燃料は?
使い捨てライターと、缶に入った固形燃料も、発火性危険物です。中身を使い切ってから、スプレー缶と同じように出します。加熱式たばこや電子たばこの本体と充電器も、発火性危険物として出します。花火やマッチは、水に浸して湿らせてから可燃ごみに出します。
灯油やガソリンは?
灯油やガソリンは、名古屋市では収集しないため、ごみとして出せません。販売店やガソリンスタンドに引き取りを相談します。石油ストーブやファンヒーターは、灯油を抜き、電池を外してから粗大ごみに出します。
電池は?
乾電池、ボタン電池、モバイルバッテリー、充電式の電池は、プラスチック資源の収集日に、プラスチック資源とは分けて出します。端子にセロハンテープなどを貼って電気が流れないようにし、無色透明の袋にまとめます。車のバッテリーは、販売店に引き取りを頼みます。
蛍光管や水銀の体温計は?
蛍光管は、回収に協力している電器店やホームセンター、または区の環境事業所に持っていきます。水銀の体温計や血圧計は、区の環境事業所に平日に持っていきます。割れた蛍光管は、厚紙などで包んで「キケン」と書き、不燃ごみに出します。
電球や、ガスコンロは?
白熱電球やLEDの電球は、蛍光管とは違い、不燃ごみに出します。ガスコンロやガステーブルは、電池を外してから粗大ごみに出します。カセットコンロは、中のボンベを外し、ボンベは発火性危険物として別に出します。
当社の場合
遠方の方の実家の片付けでは、業者が作業に来るときの立ち会いを1回3,000円でお受けしています。片付けが進まない場合は、家財が残ったままの売却や、買取のご相談もお受けしています。
市で収集しない物は?
名古屋市では収集しない物の相談先と、業者に頼むときの注意を確認していきます。
ペンキや機械の油は?
使い残したペンキや、食用ではない油は、中身が入ったまま出せません。少しの量なら、布や新聞紙に染み込ませて可燃ごみに出すか、ホームセンターで売っている固める処理剤を使います。量が多い場合は、販売店に相談します。
消火器は?
消火器は、名古屋市では収集しません。消火器のリサイクルの仕組みがあり、取り扱っている窓口に引き取りを頼みます。窓口は、消火器リサイクル推進センターの案内で調べるか、区の環境事業所に聞きます。
プロパンガスのボンベは?
プロパンガスのボンベは、ガス会社の持ち物であることが多いため、実家が使っていたガス会社に連絡します。わからない場合は、愛知県LPガス協会に相談します。
車のタイヤやバイクは?
車のタイヤやホイール、バイクも、名古屋市では収集しません。タイヤは販売店や専門の業者に、バイクはリサイクルの窓口に相談します。親の車の扱いは実家に残った親の車の名義変更と処分で解説しています。
わからない物は?
農薬や古い薬品など、出し方がわからない物は、名古屋市のごみと資源の分別の検索で調べるか、区の環境事業所に相談します。ラベルがはがれて中身がわからない物は、混ぜたり捨てたりせず、そのままの状態で相談します。
業者に頼むときは?
片付けの業者に頼む場合は、灯油やスプレー缶なども引き取ってもらえるか、見積もりのときに確かめます。名古屋市の許可を持たない業者に頼むと、不法に捨てられるおそれがあります。業者の選び方は名古屋で遺品整理・片付け業者を選ぶには?で、遠方から任せるときの注意は遠方から実家の片付けを業者に任せるときで解説しています。
当社の場合
片付けが終わるまでの間の見回りは、外まわりを月4,000円(税別)からお受けし、物置のまわりや郵便受けの様子を写真付きの報告書でお伝えします。片付けと売却の段取りをまとめて考えたい方には、順番をご提案します。
危ない物の処分についてよくある質問
実家の片付けで出てくる危ない物の処分について、よく聞かれる質問をまとめました。
スプレー缶に、穴をあけた方がいいですか?
名古屋市では、穴をあけずに出すよう案内しています。穴をあけるときの火事やけがを防ぐためです。中身を使い切ってから、発火性危険物として出します。
灯油を、少しだけ流してもいいですか?
灯油を排水口や土に流すと、においや汚れ、火事の原因になります。少しの量でも流さずに、販売店やガソリンスタンドに相談します。
一度にたくさん出しても大丈夫ですか?
量が多い場合は、何回かに分けて出すか、区の環境事業所に相談します。片付けの費用の考え方は実家の片付け費用はどう決まる?で解説しています。
空き家の庭に、ごみを捨てられていました。
自分の物ではないごみを見つけた場合の対応は空き家にごみを捨てられたら。名古屋での対応で解説しています。
片付けずに、家を売れますか?
家財が残ったままでも、売る方法はあります。ただし、灯油などの危ない物は、売る前に処分しておく方が安心です。考え方は家財が残ったまま空き家を売る方法で解説しています。
危ない物の処分は、片付けの前に一か所に集めることから始めよう
実家の片付けでは、灯油やスプレー缶などの危ない物を、作業の前に一か所に集めておきます。名古屋市では、スプレー缶やライターは発火性危険物として可燃ごみの日に分けて出し、電池はプラスチック資源の日に分けて出します。灯油、消火器、プロパンガスのボンベなどは市では収集しないため、販売店や専門の窓口に相談してください。
名古屋の実家の片付けや売却でお困りの方は、名古屋空き家相談室(0120-337-900、10時から19時、年中無休)にご相談ください。初回の相談と現地確認は無料です。