この記事の結論
名古屋市の空き家の相談先は、大きく3つに分かれます。制度や補助金、近所の空き家の困りごとは「名古屋市の空家担当」、登記・相続・税金・境界など専門的なことは「市と協定を結ぶ専門家団体」、管理・片付け・解体・売却など実際に手を動かすことは「民間の会社」です。公的な窓口や団体の相談は、一般的な説明や専門家の紹介が中心で、実際の作業までは行いません。悩みの種類で相談先を選び、相談の前に登記事項証明書や固定資産税の納税通知書をそろえておくと、話が早く進みます。
「実家が空き家になったけれど、どこに相談すればいいのか分からない」。市役所なのか、不動産会社なのか、司法書士なのか。空き家の悩みは、管理・相続・税金・解体・売却と幅が広く、窓口も分かれています。名古屋市の場合、どの悩みをどこに相談すればいいかを整理します。
窓口の名称・電話番号・受付時間は、2026年10月時点で名古屋市のホームページ「空家等に関する相談窓口」に掲載されている内容です。変更されることがあるので、相談の前に市のページで最新の情報を確認してください。
悩み別・相談先の早見表
| こんな悩み | 相談先 |
|---|---|
| 近所の空き家が危ない、草木やごみで困っている | 名古屋市の空家担当、お住まいの区役所 |
| 市から空き家についての文書が届いた | 文書に書かれた担当窓口(まず期限内に連絡) |
| 名古屋市の補助金(解体・活用)を使いたい | 名古屋市の空家担当 |
| 空き家をどうするか、全体的に相談したい | 愛知県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会愛知県本部、不動産会社 |
| 相続登記をしたい、親が認知症で後見が必要 | 愛知県司法書士会、司法書士 |
| 建物を壊したあとの滅失登記、境界がはっきりしない | 愛知県土地家屋調査士会、土地家屋調査士 |
| 兄弟で揉めている、権利関係が複雑 | 愛知県弁護士会、弁護士 |
| 売ったときの税金、3,000万円控除が使えるか | 名古屋税理士会、税理士、税務署 |
| 相続人や所有者を調べたい、行政手続きの書類 | 愛知県行政書士会、行政書士 |
| 解体・修繕の費用を借りたい、跡地の活用 | 市と協定を結ぶ金融機関 |
| 草刈りなど、簡単な管理を頼みたい | 名古屋市シルバー人材センター、空き家管理の会社 |
| 毎月の管理、片付け、解体の手配、売却まで任せたい | 不動産会社など民間の会社 |
名古屋市の空家担当
名古屋市の空き家対策の担当は、スポーツ市民局 地域振興部 地域振興課です(電話 052-972-3126)。空き家に関する制度の案内、老朽危険空家等除却費補助金や空き家活用支援事業費補助金の相談、近所の空き家についての相談などを受けています。
- できること:制度や補助金の説明、近隣の危険な空き家への対応、専門家団体の案内
- できないこと:個別の家の管理や売却の手配、相続の具体的な手続き
補助金については名古屋市の空き家補助金まとめ、市からの指導や特定空家については名古屋市で「特定空家」に指定されるとどうなる?で詳しく書いています。
市と協定を結ぶ専門家団体などの窓口
名古屋市は、空き家の相談に対応するため、専門家団体などと協定を結んでいます。市のホームページに掲載されている窓口は次の通りです。無料かどうか、相談の内容は団体ごとに違うので、事前に確認してください。
| 窓口 | 主な相談内容 | 連絡先(市ホームページ掲載) |
|---|---|---|
| 愛知県宅地建物取引業協会 | 空き家の総合相談 | 052-522-2567(平日) |
| 全日本不動産協会 愛知県本部 | 空き家の総合相談 | 052-253-5031(平日) |
| 愛知県司法書士会 | 相続登記、成年後見など | 050-3533-3707(平日) |
| 愛知県土地家屋調査士会 | 建物の表題・変更・滅失登記、境界の調査 | 052-586-1200(平日) |
| 愛知県弁護士会 | 空き家の権利関係、相続、管理 | 名古屋法律相談センター(有料)など。弁護士会のホームページで確認 |
| 名古屋税理士会 | 空き家にかかる税金 | 税務相談室(無料)など。税理士会のホームページで確認 |
| 愛知県行政書士会 | 所有者・相続人の確認、行政手続き、契約書など | 052-931-4068(平日) |
| あいち銀行・大垣共立銀行 | 解体・修繕費用の相談、跡地活用・事業者の紹介 | 各行の窓口(市ホームページに掲載) |
| 名古屋市シルバー人材センター | 空き家の管理 | 052-842-4688(平日) |
出典:名古屋市「空家等に関する相談窓口」(2026年10月確認)
公的な窓口と、民間の会社の違い
市や団体の相談窓口は、中立の立場で一般的な説明をしてくれる、無料または低額で相談できる、という良さがあります。一方で、次のような限界もあります。
- 相談は「説明」まで:実際に家を見に行く、草を刈る、業者を手配する、といった作業は行いません。
- 窓口が分かれている:登記は司法書士会、税金は税理士会、売却は宅建協会、と悩みごとに相談先が変わり、全体をまとめてくれる人がいません。
- 平日の日中が中心:働いている方、遠方の方には使いにくいことがあります。
空き家の悩みは、たいてい一つでは済みません。「相続登記をして、片付けて、しばらく管理して、最後は売る」というように、いくつもの手続きがつながっています。全体の順番を考えて、必要なところで専門家につなぐ役割の人がいると、ずっと進めやすくなります。
当社の場合
名古屋空き家相談室は、民間の不動産会社が運営する相談窓口です。中立の公的窓口ではないぶん、実際に家を見に行き、管理し、片付けや解体の業者を手配し、売却まで同じ担当者が引き受けます。登記・相続・税金など専門家が必要なところは、司法書士・弁護士・税理士をご紹介し、全体の順番を一緒に組み立てます。運営する伊吹株式会社は、市の協定先でもある全日本不動産協会の会員です。10:00〜19:00、年中無休でお電話を受けています。
どこに相談すればいいか分からない方へ
悩みを伺って、当社でできること、専門家に相談すべきこと、市の窓口を使うべきことを整理してお伝えします。相談は無料です。
相談の前にそろえておくもの
どの窓口に相談するにしても、次のものがあると話が早く進みます。
- 家の住所(地番が分かればなおよい)
- 固定資産税の納税通知書:所有者、評価額、税額が分かります
- 登記事項証明書(登記簿謄本):今の名義人が誰か。法務局で取得できます
- 相続の状況:誰が相続人か、遺言の有無、遺産分割が済んでいるか
- 家の写真:外観、敷地、気になる傷み
- 市から届いた文書(ある場合)
- 相談したいことのメモ:管理したい、売りたい、壊したい、まだ決めていない、など
まとめ:相談すると何が分かるか
名古屋市の空き家の相談先は、制度や補助金は市の空家担当、専門的なことは市と協定を結ぶ専門家団体、実際の管理・片付け・解体・売却は民間の会社、と使い分けるのが基本です。公的な窓口は説明と紹介が中心なので、全体の順番を考えて実際に動いてくれる相手も必要になります。
名古屋空き家相談室にご相談いただくと、次のことが分かります。
- 今の悩みに、どの窓口・どの専門家が必要か
- 管理・片付け・解体・売却のうち、何から手をつけるべきか
- 司法書士・弁護士・税理士のご紹介
- 家の今の状態(現地確認の写真で)
初回の現地確認と相談は無料です。どこに相談すればいいか迷ったら、まずご連絡ください。